GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
東京自転車グリーンマップ [車に代わる交通手段としての自転車の活用を推進するため、自転車利用者がインターネット上で役立ち情報を共有し、その情報を集約した印刷版マップを無料配布するプロジェクト]
部門/分類
コミュニケーションデザイン部門 - コミュニケーションデザイン
受賞企業
アーバンエコロジー東京 (東京都)
受賞番号
07C01035
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

都心は自転車にちょうど良いスケールの街です。東京自転車グリーンマップを普及させ、自動車の代替としての自転車の利用を増やすことで、クリーンな環境とアメニティを取り戻し、地球温暖化の低減に貢献することをめざします。このマップを使い自転車に安全な道をめぐって素顔の東京を再発見すれば、地域の活性化や健康の増進にもつながります。レンタサイクル情報も網羅されており、駐車場の無い庭園やアートギャラリーなども自転車でめぐるスタイルを提案します。オンライン版のマップで展開するユーザーコミュニティにより広域版を制作中で、地域ごとの自転車グリーンマップづくりのためにシステムを提供することも予定しています。

プロデューサー

アーバンエコロジー東京 共同代表 堀内正弘、井上裕之、北澤肯、田中恒明、塚田淳、橋本正法、八嶋正実

ディレクター

多摩美術大学 造形表現学部 デザイン学科 准教授 堀内正弘

デザイナー

堀内正弘、谷口直嗣、フジタカノブヒロ、八嶋正実、畑哲也、山本未奈子

堀内正弘 (多摩美術大学准教授)

詳細情報

http://cyclingmap.jp

開始日
2006年4月22日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

自転車用の地図が無かったので、自転車利用者の視点から独自のベースマップを制作しました。自転車が通れない高架道路を消去したので、日本橋川の水面が見えます。坂道を避けたルートを選べるよう高低差を色分けしたら地形が浮かび上がり、江戸の古地図のように美しい東京のイメージが再発見できました。その上に安全に走れる自転車ルートが赤線で示され、自転車利用者に有効な情報がグリーンマップ・アイコンにより表示されます。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.地球温暖化防止を目的とした環境省の助成金(地球環境基金)によって制作が進められている。国庫金を使っているために、成果の無償公開・無料配布が義務づけられている。
2.地球温暖化防止を目的としたメディアとの連携事業(平成18年度チームマイナス6%)を朝日新聞社と実施ししたが、印刷版東京自転車グリーンマップの配布によるCO2排出量低下の具体的根拠の提示が求められた。
3.自転車愛好家だけでなく、あらゆる自転車利用者にメッセージが届き、行動意欲に結びつけるために、自転車を活用する動機付けを与えること、使いやすさと見やすさを重視したデザインとすることを目標とする。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

オンライン版:掲載情報の信頼性を高めること。書き込まれた情報を他のユーザーが評価するシステムを導入した。ポイントの高い情報が上位に表示され、情報提供者もポイントが付加されるので参加意識が高まる。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

印刷版:携行性と見やすさの両立。今後発行される東京23区版を前提とし、都心主要部が一覧でき、かつ道路の詳細が見とれる1:35000という縮尺にたどり着いた。標高表示をわかりやすくする色彩の選定。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

既成のほとんどの道路地図は自動車利用者を主な対象として制作されているために、自転車利用者にとっては使いにくい。自転車利用者の視点に立ち、ベースマップそのものから再デザインする必要がある。

審査委員の評価

自転車利用者のための地図という、これまでありそうでなかった新しい提案であり、今後の可能性を感じる点を評価した。それも出版社や行政サイドではなく、実際に利用する市民によるネットワークによって実現させたことは素晴らしい。現状のものもかなりの労力がかかったと想定するが、今後も広域化やアップデートを継続して行い社会に定着を図ってもらいたい。

担当審査委員| 永井 一史   佐藤 可士和   佐藤 卓  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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