GOOD DESIGN AWARD

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2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ザ・ステージオ [東京都足立区西新井栄町]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 環境デザイン
受賞企業
野村不動産株式会社 (東京都)
三菱地所株式会社 (東京都)
受賞番号
07B03011
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東武伊勢崎線西新井駅西口地区の工場跡地における区画整理事業の先導プロジェクト。550戸の集合住宅によるまちづくりを目的とする。300%の高容積でありながら、敷地の半分以上の空地、屋上広場を確保し、一連の「まちの生活空間づくり」を実現した。歩行者の目線から親しめる景観・環境づくりへ特段の配慮として、ピロティ広場、大型水景施設、回廊、大小広場などで沿道400mを修景した。また、大きな住棟が、周辺の景観を阻害しないよう分割配棟や縦分節、ランダムファサードで画一性を排し、空が抜けるよう注力した。

プロデューサー

野村不動産株式会社 住宅カンパニー事業開発一部 部長 山本成幸+三菱地所株式会社 プロジェクト事業部 部長 河合秀朗

ディレクター

野村不動産株式会社 住宅カンパニー事業開発一部 主任 中村周平/住宅建築部 担当課長 中田敏昭+三菱地所株式会社 プロジェクト事業部 参事 平野一博

デザイナー

SKM設計計画事務所 代表取締役 柴田知彦+株式会社淺沼組東京本店一級建築士事務所 設計部 主任 渡邊 岳人

柴田知彦・柴田いづみ+SKM設計計画事務所 柴田知彦

開始日
2005年9月

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

魅力的なまちに住むこと・・私たちの社会にとって、今日共通の課題である。その認識の下、この大規模開発に取り組んだ。西新井駅近く、10haを超える工場跡地の区画整理事業で、都市機構は景観デザインの方法開発を求めていた。そのデザイン方針を具体化する最初で最大の街区(1.5ha)であり、先導的モデルを目指すこととなった。大規模開発ゆえにあえて取り上げたのは、「歩行者の目線から」のまちづくりである。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.高容積300%、550戸の大規模集合住宅に、望ましい生活空間を敷地・住棟内外に創り出すこと。
2.この再開発地域で最初・最大の先導プロジェクトとして、都市機構と協力の下、その役割を果たすこと。
3.まちづくりとマンション計画のあるべき方法を示すこと。一人一人のユーザーの顔が思い浮ぶ方法が望ましい。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

300%の高容積でありながら、敷地の半分以上の空地を確保し、公共性ある「まちの生活空間づくり」を実現すること。(空地約7000m2 45%、屋上広場約1000m2 7%、沿道修景400mを実現した。)

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

指定高さ20階で発生する板状住棟が、巨大な壁として周辺の景観を阻害しないこと。(南棟をタワー状と板状2つに縦分節、北棟をV字型とし日照・眺望を満たす。この2棟分割で景観上空が開けることになった。)

デザインが技術・販売等に対して行った提案

大規模開発であればこそ、歩行者の目線から親しめる景観・環境づくりに特段に配慮する。(ピロティ広場、大型水景施設、回廊、大小の広場で沿道に公共空間を配置、大型ファサードをランダム表現で画一性を排す。)

審査委員の評価

大規模型開発にありがちな他を圧倒する・偉容を誇る空間開発ではなく、「人の目線、歩く楽しさ、画一性やスケールの不適応性の排除」など「人の空間認知性」に充分に配慮した空間構成になっている。そして低層・中層・高層の建物群を様々な要素(回廊、ピロティ広場、大小広場、水景施設、植栽等々)でつなぎその間隙から思いがけず異形の空が覗き、ドラマティックな感動を促す・・・。今後の大規模集合住宅開発は如何に景観・環境に配慮するかで「価値」が決まっていくのではないか。その流の中で「人の目のスケール感・それが生み出すドラマティックな感動」を考慮した視点を評価したい。

担当審査委員| 田中 一雄   川上 元美   黒川 玲   南雲 勝志  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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