GOOD DESIGN AWARD

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2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
新豊橋 [東京都足立区新田三丁目34番?北区豊島区六丁目15番地内]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 環境デザイン
受賞企業
大日本コンサルタント株式会社 (東京都)
受賞番号
07B03003
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

新豊橋は足立区と北区の間を流れる隅田川の上流域において、両区を結ぶ橋である。足立区側では、都市機構が「ハートアイランド新田」のまちづくりを進めており、基盤施設が整備されるとともに都市型住宅の建設が進み、新しい住民が集まりつつある。本橋はこの住宅市街地開発事業に伴い整備される都市計画道路の一部をなす、全巾22mの鋼製橋である。このような周辺環境に合わせるために構想された本橋のデザイン上の特徴は、他に類例をほとんど見ない、「支間中央部をアーチで補剛した箱桁橋」という新形式を採用した点と、一人のデザイナーが全体から 細部まで一貫したコンセプトのもと検討した「各部の入念なデザイン」である。

プロデューサー

独立行政法人都市再生機構 東京都心支社

ディレクター

株式会社URリンケージ(株式会社都市整備プランニング:当時)/隅田川渡河橋景観委員会 委員長 篠原修(東京大学大学院教授:当時)

デザイナー

大日本コンサルタント株式会社 専務取締役 田村幸久

会社のテラスにて

開始日
2007年3月25日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

帝都の威光と近代都市の顔を創出する意気込みで先人が造った「隅田川橋梁群」の一翼を担う本橋は、後世に恥じることのない文化の継承と橋梁技術の発展を指向してデザインした。架橋地周辺にほぼ同時に計画される14?18階建ての集合住宅とのスケールバランスや地域住民の利用勝手に配慮して「日常的な道具としての美しさを備え」、「人のぬくもりや時代のメッセージを感じ」、「先端技術や新しい発想を取り入れる橋」とした。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.川の中には橋脚を設けず約百mを1径間で渡ること。取付道路の計画高に合わせ、橋の路面高さを極力低く抑えること(薄い桁が必要)。工事中も含め舟運を確保し、架設工事は渇水期に行うこと。
2.アーチ部材への登攀防止や高欄外への脱落防止など、利用者の安全性を考慮したデザインとすること。
3.汚れがつきにくく、落書きや張り紙など構造物への汚損を極力避ける対策を施し、将来的な維持管理のし易さを考慮したデザインとすること。照明、防護柵等の附属物についても極力標準的な製品を使用すること。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

およそ百mの支間長を確保できる構造でありながら、現場周辺の14?18階建ての集合住宅の持つスケール感と調和した構造形式とすること。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

車両や歩行者などが快適に橋上を通行でき、また周辺にある水辺や緑の空間との一体性を感じられるような、開放感にあふれたデザインとすること。また、河岸の遊歩道からも圧迫感のない、美しい桁下空間とすること。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

地域固有の色彩に調和し、日本の伝統や住民の感覚を尊重した、洗練された色彩計画とすること。

審査委員の評価

橋梁本体は丁寧にデザイン設計され、構造的にも端整な造形をつくり出している。さらに必要以上に主張せず、周辺環境とのバランスも考慮している点が評価できる。また本体のみならず、高欄などの上部施設のデザイン、橋脚部周辺の仕上げにヒューマンスケールを感じる手法を用いており、使う人への優しさや、親水性を意識した設計が行われている。

担当審査委員| 田中 一雄   川上 元美   黒川 玲   南雲 勝志  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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