GOOD DESIGN AWARD

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2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
国際文化会館本館保存再生 [東京都港区六本木5-11-16]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン
受賞企業
株式会社三菱地所設計 (東京都)
財団法人国際文化会館 (東京都)
受賞番号
07B01060
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

国際文化会館は1955年に前川國男・吉村順三・坂倉準三の共同設計で竣工したモダニズム建築.マスコミ報道や日本建築学会の報告書が端緒となり保存再生が決定、約1年間の工期で再生された.保存が第一の目的でなく使い続けるための機能更新の結果、保存が実現することを目指した.外装補修・エントランスの拡幅・地下ホールの構築・宿泊室の現代機能に合わせた再配置・インフラ及び諸室の設備の抜本的機能更新・バリアフリー化等を計画した.既存木製建具の再生、地下への増築他、使い続けるための機能更新と長年親しまれてきた建築空間の保存との鬩ぎ合いの中で、慎重な検討を重ね、時を継承したモダニズム建築の保存再生を実現した.

プロデューサー

財団法人国際文化会館 理事長 高垣佑

ディレクター

三菱地所設計 鰺坂 徹

デザイナー

三菱地所設計 鯵坂徹、萩尾昌則、小池秋彦

詳細情報

http://www.i-house.or.jp/jp/

開始日
2006年4月1日
問い合せ先

三菱地所設計 建築設計部
Email: toru.ajisaka@mj-sekkei.com
URL: http://www.mj-sekkei.com/index.html

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

旧岩崎邸の庭園との関係、これまでの50年間の改修の経緯をフィードバックし、空間の継承と機能更新の鬩ぎ合いの中から、デザインを決定していった.調和と継承を考えたデザインで更新することにより、時を経たデザインを積層させ、落ち着きある空間を目指した. 

デザインサイドに提示された要求・要望
1.宿泊・宴会の諸機能を、現代のスタンダードの機能にまで更新する.
2.将来の改築に備え本館だけで機能する設備・インフラ引き込みを整備する.
3.建て替えに比べて低コストであること.また、1年の閉鎖期間内で工事を完了し、2006年4月にオープンさせること.
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

機能の更新を第一の目的とし、結果として時間を経てきたデザインと連続させて保存を実現する.その際、モダニズム建築の空間構成や光の導入について、歴史的な経緯をふまえて計画を進めた.

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

設備関連の機能更新・消防設備等の更新により新たに生ずる機器類や天井納まりをできるだけ外部に突出させないよう慎重に検討を重ねた.また、木製建具に複層ガラスを入れるだけで更新し、高機能な改修を実現た.

デザインが技術・販売等に対して行った提案

低コスト・短工期のため、既存の材料をできるだけ再利用する.ただし、コンクリートの中性化を進行させないため、屋根と壁面の止水を確実に施工した.

審査委員の評価

1955年に建てられたモダニズム建築の保存再生プロジェクトとして、その既存建築の持っていた歴史的な価値からも注目を浴びた作品である。耐震補強と抜本的な機能更新、バリアフリー化という課題に真正面から取り組み、オリジナル建築の意図を継承しながら新たな空間デザインを付加している。1年という短工期で完成させたことなど、今後の類似改修計画に与える影響も含め、プロジェクト完成の意義はたいへん大きい。

担当審査委員| 北山 恒   隈 研吾   安田 幸一  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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