GOOD DESIGN AWARD

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2007

GOOD DESIGN|インタラクションデザイン賞

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受賞対象名
学校法人みんなのひろば藤幼稚園
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン
受賞企業
学校法人みんなのひろば藤幼稚園 (東京都)
株式会社サムライ (東京都)
株式会社手塚建築研究所 (東京都)
受賞番号
07B01023
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

外周約183m、内周約108mの大きな楕円をした幼稚園。既存樹木けやき3本(1本25m、1本15m)が建築を貫き、室内は家具で緩やかに区分された1つの大きな空間になっている。仲間外れがなく行き止まりのない園舎を560人の子ども達が毎日走り回っている。

プロデューサー

学校法人みんなのひろば藤幼稚園 園長 加藤積一

ディレクター

株式会社サムライ クリエイティブディレクター 佐藤可士和

デザイナー

株式会社手塚建築研究所 取締役社長 手塚貴晴 手塚由比

詳細情報

http://fujikids.jp/

開始日
2007年3月3日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

この建築を通して伝えたいことは「あたりまえ」であることである。時代を超えても変わらない人間社会共通の価値観である。この園者には仲間外れがない。保育室内でも屋根の上でも見通しの良い空間が広がっている。ここで育つ子ども達には、この園舎のように仲間外れをつくらない人に育って欲しい。何十年経ってもこの幼稚園には元気に走り回る子ども達の笑顔が溢れている。今と同じであってほしい。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.幼稚園創立の際に植樹された大きなけやき3本を残してほしい。
2.思い切り子供達が走りまわれる園舎にしてほしい。
3.地震に耐える強い園舎にしてほしい。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

今まで持っていた幼稚園の良い雰囲気。平屋で懐かしさがあり、延々と続く細長い園舎と大きなケヤキに包まれた広い園庭。そのような空気を損なわないようにすることを心がけた。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

子供達が永遠の追いかけっこが出来る行き止まりの無い空間。密室になってしまうことが無く、常に他者を意識する事の出来る仲間外れが無い空間。そのような幼稚園を作ることを心がけた。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

建築物のボリュームはもとより、家具、設備等、全てを子供のためにデザインをする。建築空間全てを子どものスケールにすることを心がけた。

審査委員の評価

外周約183mの大きな楕円形の屋根を持つ幼稚園である。入園する前には外出もせず元気に遊んだことのない子どもたちが、毎日ウッドデッキの屋根の上を思い切り走り回る。手すり子の隙間から足を放り出してぶらぶらさせながら、笑顔の子どもたちが並んで座っている写真がとても印象的である。昨今、野山をかけて育つことが難しくなった都市での幼稚園の本来のあり方をこの楕円の屋根は示唆している。また、既存のケヤキが3本楕円形の建物を貫くように保存されていて、子どもたちに木陰の涼しさや心地よさもこの屋根は教えてくれる。屋根の下の室内空間は、家具で緩やかに区分されてはいるが、ひとつの大きな空間につながっている。この徹底した「開放系エンドレス空間」を持つ幼稚園は、さまざまな人生へと旅立っていく子どもたちに、世界は広く、どん詰まりではない未来が待っている大切さをメッセージとして送り続けている。

担当審査委員| 北山 恒   隈 研吾   安田 幸一  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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