GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
侵入防止装置 [パワーボラード]
部門/分類
商品デザイン部門 - 公共機器・設備/公共交通関連機器・設備
受賞企業
株式会社英田エンジニアリング (岡山県)
受賞番号
07A12037
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

パワーボラード※1は、空港や大使館など重要施設の車両通行出入口などに設置し、施設内への不審車両の侵入を防止する可動式の侵入防止装置。有限要素法※2を用いた衝突シミュレーションや実証試験をもとに開発された、強固なポール部が特徴。昇降動作(最短1.0sで上昇)などの動作スペックはもちろん、停電時での動作保障や緊急対応性に優れ、日本はもとより世界の重要施設への導入実績がある。※1商標登録済。※2有限要素法(Finite Element Method, FEM)とは数値解析手法の一つ。構造力学分野で発達し、他の分野でも広く使われている手法。

プロデューサー

株式会社英田エンジニアリング 代表取締役会長 青山操男

ディレクター

株式会社英田エンジニアリング 代表取締役社長 万殿貴志

デザイナー

岡山県立大学デザイン学部 教授 森下眞行、准教授 村木克爾+株式会社英田エンジニアリング 杉本寛樹、石原靖之

岡山県立大学デザイン学部デザイン工学科 森下眞行

詳細情報

http://www.aida-eng.co.jp/seihin/power/index.html

開始日
2002年10月1日
価格

オープンプライス

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

不法侵入、盗難など社会リスクの高まりに対して、高い安全性と品質性だけでなく、設置環境へのユニバーサルデザイン性を追及し、実現した。具体的には、昇降時にはポール頭部が点滅し注意を喚起、下降時はグランドラインと同一面になり段差をゼロ、また夜間での安全性や視認性も向上させた。従来のゲート機の姿を一新させ、侵入防止装置業界の革命的な製品になると確信する。

デザインのポイント
1.設置環境に関わらず外観性能を維持させるために、ポール表面にヘアライン処理を採用し、傷防止を狙った。
2.ユーザーの視認性と安全性を確保するために、ポール頭部の全周にLED照明を設置し見やすくした。
3.夜間・雨天時の歩行者の事故防止のために、段差ゼロ、照明、滑り止めなどにより安全性を向上させた。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

1.ポール部の照明機能。夜間でのポール位置の認識を可能とし、未然の衝突事故を防止することが可能。2.滑り止めシートの採用。雨天時の転倒事故を防止し、歩行者(利用者)に安心して使って頂くことが可能。3.ポール周動部のスキマ部のスキマ量を確保。車椅子や女性のハイヒールなどが侵入しないスキマ量を確保。4.ポール部下降時にはGLと同一面設計。段差がないので、車椅子でも通行可能。5.ポール部の稼動状態(昇降・待機時)でのLED機能。昇降時はポール頭部が赤色点滅、上昇下降待機時は青色点灯とし、利用者への安全・安心感が向上。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

1.運用頻度や使用状況に応じて、製品寿命に対応した駆動方式の提案が可能。例えば、1日数千回の昇降動作が必要な運用先(施設の通用門など)であれば、油圧式と比べ約10倍の耐久性をもつ空圧式を提案。また、油圧式/空圧式の長所・短所を踏まえ、実際の購入先の運用状況に応じて提案を行うことが可能。2.製品部材は、リサイクル可能な材料によって設計製造されている。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

2006年6月の道路交通法改正以降、都市中心部での無人(コイン)駐車場が全国的に増加傾向である。そのため、無人(コイン)駐車場を利用するユーザーも多様性が増し、ユニバーサルデザインへの配慮設計が必要とされてきた。このような観点から、デザインが提案したことは、駐車場関連機器を設計・製造・販売する英田エンジニアリングに対して、今回のパワーボラードという一製品だけの視点でなく、それらを使用する駐車場システム全体に対して、ユニバーサルデザインへの配慮設計を高い次元でまとめるべく、技術、営業とコンセンサスを図りながらデザイン提案を行った。

審査委員の評価

クルマの侵入禁止、解除を自動昇降によって切り替える円柱型ボラードである。民間施設や個人ユースでの使用環境に配慮し、LED点滅による注意喚起、本体のへアライン処理による外観性能と美観の向上をうまく実現化している。とくに下降時のフルフラットな状態では、適切な隙間部を確保し歩行者等への配慮が伺われる。こうしたセキュリティ環境向上への取り組みを評価したい。

担当審査委員| 森山 明子   大月 ヒロ子   福田 哲夫   山田 晃三  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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