GOOD DESIGN AWARD

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2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
学習椅子 [アルソスチェア]
部門/分類
商品デザイン部門 - 家庭用家具、インテリア関連商品
受賞企業
株式会社岡村製作所 (神奈川県)
受賞番号
07A07007
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「アルソスチェア」は子供がかかとをしっかりと床につけて姿勢を保つことができるように、無段階で座面の高さ、背もたれの奥行きと高さを調節できる学習チェアです。子供の成長に合わせてその時々の身体に最適な調整が行え、小さい頃から正しい学習姿勢を身につけることができます。背もたれには、クッション性のあるメッシュ素材を採用し、背中をしっかりと支持するとともに通気性が良く爽やかです。

プロデューサー

株式会社岡村製作所 マーケティング本部インテリア製品部 松本宏司

デザイナー

株式会社岡村製作所 デザイン本部製品デザイン部 藤田寿人

詳細情報

http://www.okamura.co.jp/

開始日
2006年11月
価格

41,500円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

子供が初めて椅子に触れる時期、本格的な学習が始まる新入学から正しい姿勢で座ってもらいたいと思いました。日々成長する子供に合わせて常に最適な着座姿勢が簡単に設定できるように、シンプルな構造と機構でスマートな操作性を実現しました。デザインは長い間愛着をもって使用していただけるよう、軽快でスタイリッシュなイメージにし、インテリアにも馴染むよう心がけました。

デザインのポイント
1.JISの2号から5号までの広範囲の調整をバランスの取れたシンプルなデザインで実現しました。
2.背もたれの高さと座の奥行きをワンモーションで誰にでも適正に調節できるようにしました。
3.弱い力でも締めこめるハンドルやインジケーターのピクト表示など、ユニバーサルデザインを施しました。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

アルソスチェアは実際に座る子どもと、椅子を調節する保護者をユーザーとして想定しています。子どもが安定した正しい姿勢で学習できるよう、従来の学習椅子よりも脚を大型化し転倒を防止しています。背もたれは通気性のあるメッシュなので蒸れにくく、伸縮性の高い組織構造なので成長に伴う体格の変化にもしっかりフィットします。子どもが座った状態で保護者が調節をしやすいように、椅子の後部に操作部を設けました。これによって子どもが不用意に触るのを防止できます。背もたれの調節ハンドルは力の弱いお母さんでも締め込みやすい形状にデザインしました。またインジケータはピクトと身長(cm)で表示し視認性にも考慮しています。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

背もたれは支持部まで一体で成形しているので、従来の学習椅子に比べ構成部品点数が少なく、シンプルな構造になっています。部品の交換も容易に行えるので、製品の長寿命化に貢献します。組立てには接着剤を使用していないのでユーザーの健康を害することも無く、部品毎に分別廃棄しやすい構造です。また座クッションの張り材にはリサイクル性の高い再生PETクロスを採用しています。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

千葉工業大学に委託して子どもの正しい座り方について研究した結果、足がしっかり床につく姿勢が理想的であることがわりました。新入学時の標準身長120cmに適合するJIS2号サイズから身長160cmに適合する5号サイズまでの調節範囲は広く、特に2号サイズを実現するのが技術的に大きな課題でした。そこで従来の回転椅子の構成にとらわれず、まったく新しい発想で各部品の構成やサイズを見直し、背もたれのスライド部分を二股にしてガス支柱を避けることで解決しました。販売に対しては研究の裏付けと新入学から使用し正しい座り方を身につけることの重要性をアピールしていきました。

審査委員の評価

身長120cmから160cmまで、調節範囲が広く、子供の成長に合わせた無段階の微調整ができる点が評価された。特に120cmの子供までに合わせられる点には工夫が見られる。背もたれには、クッション性のあるメッシュ素材を採用するなど、大人のオフィスチェアの特長をいかんなく盛り込んでもいる。

担当審査委員| 益田 文和   五十嵐 久枝   黒崎 輝男   船曳 鴻紅  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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