GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
床ずれ防止車椅子用 エアーセルクッション [メディエア]
部門/分類
商品デザイン部門 - 高齢者・ハンディキャプト関連商品
受賞企業
横浜ゴム株式会社 (東京都)
受賞番号
07A01057
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

車椅子に長時間座り続ける時、臀部の骨の周りの筋肉、皮膚にかかる負担が、時として床ずれを起します。体圧分散に最適なエアーセル空気圧の調整とその膨縮を自動制御することで臀部特定部位の負担軽減と適度な刺激を発現することで床ずれを防止する商品です。

プロデューサー

横浜ゴム株式会社 工業資材事業部 事業部長 西浦 俊彦

ディレクター

東京大学大学院医学系研究科 教授 真田 弘美+横浜ゴム株式会社 研究本部NT開発室 室長 海老沼 利光

デザイナー

東京芸術大学美術学部デザイン科 准教授 長濱 雅彦、教育研究助手 大西 景太+有限会社長濱デザインオフィス 手塚 章子 

長濱 雅彦

詳細情報

http://www.yrc.co.jp

開始日
2007年11月19日
価格

150,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

介護の質の向上を図ることは、生活してゆく喜びの実現のために欠かすことができない大きな課題です。車椅子にできるだけ長時間座ることで、寝たきり生活からの回避をする試みがされています。車椅子の利用者が約150万人もいると言われており、その中でも脊髄損傷の方々は約15万人もおられます。車椅子に座る長時間の生活でも、床ずれを発生させないことが不可欠であり、これを解決する商品を提供してゆきたい。

デザインのポイント
1.一般クッション並みの大きさで高性能化。特にゴム部の造形(リブデザイン)で適正な体支持を実現しました。
2.外出時にも使用できるようにバッテリーを背面に装備し、ユーザーの生活における質的向上に貢献した。
3.正しい座位置を表現するプリント柄を検討。介護する側からも容易に座位置が確認できる安全デザイン。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

介護の現実は、介護する側もされる側も一歩間違えるとその先は地獄です。このクッションが、介護のつらい心を癒し大きな苦しみを避けることに少しでも役立つよう、視覚や触覚的印象には特に留意しました。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

特に摩擦や荷重を繰り返し受ける部品は、使い方によっては、製品の寿命が異なります。部品を交換することで製品寿命を長くする設計にしました。1日に、16時間の使用と長時間の想定で、約5年の利用ができる製品にするために、特にエアーポンプは部品寿命が長いパーツを選定しています。また、商品を廃棄する際には、材質毎に分別しやすいような組立構造にしてあります。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

ゴム袋のエアーセルクッションが発揮する体圧分散効果が、カバーの突っ張りで阻害しないように縦方向と横方向のカバー生地布の延び率を適正にしたカバー生地を選定しました。また、床ずれ用具にふさわしい生地素材(すべり具合、伸縮性、通気性等)の開発および選定をしました。適正な座面に座っているか否かが目で見て判る様に、ストライプ入りのカバーデザインを採用しました。

審査委員の評価

これまで解決できなかった床ずれ防止という機能を医療との共同開発で性能を実証出来る商品としてまとめ上げた点で高く評価する。特に自動制御のエアーセルは独特のリブ構造になっており、そのリブによって柔らかさと押し上げる強さを両立させるなど、繊細な配慮が行き届いた設計になっている。今後この分野のデザインをリードして行く存在となるだろう。

担当審査委員| 廣田 尚子   川島 蓉子   サイトウマコト   長濱 雅彦  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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