GOOD DESIGN AWARD

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2006

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
南相木ダム ウズマクヒロバ [長野県南佐久郡南相木村アク石6108-2]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 環境デザイン
受賞企業
東京電力株式会社 (東京都)
受賞番号
06B02006
受賞概要
2006年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

村の最上流に位置する石灰岩で覆ったロックフィルダムの南相木ダム下流の広場である。ここにダムを美しい景観として引き出たせる広場,この場所から湧き出る自然の流れを体感できる広場を創りだした。ウズマクヒロバは,広場中央に土地の起伏と石灰岩とで造形した「ウズ」,水を活用した「ナガレ」,コンクリート壁による「ラセン」により表現している。周囲の景観を含めて楽しめる場所として左右岸の高台に展望デッキ,階段テラスがある。

ディレクター

小宮功建築設計事務所 小宮 功

デザイナー

小宮 功(建築家)/笹口 数(現代美術作家)/古内 時子(ランドスケープアーキテクト)

開始日
2006年4月17日
価格

-

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

「ウズマクヒロバ」は土木、建築、アート、ランドスケープのコラボレーションによる大地のデザインである。ダム下流の造成された土地を緩やかな斜面に戻し、土と石で動きのある形に起伏をつけ,全面を緑で覆う。水平面は人工物を象徴し景観を楽しむ場所とする。訪れた人は自由に歩き回り、石や水に触れ、腰掛けては美しい景色を楽しむ。五感を通してこの場所を体感することで「ウズマクヒロバ」は記憶に残る場所となる。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.ダム下流広場は、多くの人が見学するダム(136m)の天端から見下ろせることから、天端から見てダムの白い法面や周辺の切り立った自然の景観と調和したしかも斬新さや驚きを与えること。
2.広場に立った時の景観配慮。圧倒的なダムの白い法面や切り立った巨大な岩峰を間近にして、この特異(日本では稀なる)空間を活かした意味づけをした環境空間を創出すること。
3.土木・建築・ランドスケープ・緑化の専門家の総合力により、上記1,2に配慮した地域の方々に親しまれるような環境空間を創出すること。安全性、メンテナンスコストにも配慮すること。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

見えない形のデザイン/自然界のエネルギーを象徴する、動きを感じる形を空間化して、ダム天端からは地上絵のように視覚的に認識でき、ヒロバの中では起伏にそって歩き回ることで身体的に体験できる場所とすること。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

現地の素材によるデザイン/ロックフィルダムの思想に倣い、現地採取の石と水と土による造形とすること。人工的な構造物は時間の経過とともにゆっくりと緑に覆われることで周囲の自然と同化していく。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

場所のレイアウトデザイン/景観を楽しむための場所を形態や視線の方向性を考慮しながら周辺に配置して谷の地形を活かすこと。スケールの大きなこの場所の中でこれらの人工物に水平と距離を確認する役割を持たせる。

審査委員の評価

巨大なダムの躰体を様々な角度から見てもらうには、こうした広場の在り方もあるかもしれない。ともかくアイキャッチして人をそこへ導くという手法には納得できる。

担当審査委員| 韓 亜由美   川上 元美   内藤 廣   南雲 勝志  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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