GOOD DESIGN AWARD

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2006

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
唐津山・積み木の家 [佐賀県唐津市佐志字荒平1156-9]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン
受賞企業
矢作昌生建築設計事務所 (福岡県)
住まいの木工房むっく (佐賀県)
有限会社ブンボ (福岡県)
受賞番号
06B01013
受賞概要
2006年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

この住宅は、地元杉の集成材を積み上げたバラバラの壁で構成されている。この構成は3つの無関係な問題を同時に解決する回答でもあった。子育てを終えた夫婦は、ひとつの空間でお互いの存在を感じながらも、緩やかなプライバシーを求めた。バラバラな壁は、死角/視覚をコントロールし、繋げながら分けるという操作を可能にした。施工者である建具職人にとっては、彼らで住宅のほとんどを施工できるシステムを提案し、職能の拡大を図った。杉集成材は、外壁、内壁、構造材、断熱材を兼ね、コストダウン、需要の拡大を実現し、日本全国の森林問題(人材不足による放置や外国材の低価格化による林業の衰退)に正面から向かい合おうと考えた。

プロデューサー

ブンボ 江副直樹

ディレクター

矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生

デザイナー

矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生

矢作昌生建築設計事務所・代表・矢作昌生

詳細情報

http://www.myahagi.com/j/archi/archi.html#

開始日
2004年12月20日
価格

-

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

「木造平屋の戸建て住宅」というほんの小さなプロジェクトを通して、合理主義によって切り捨てられようとしている森林保全、林業の復興、職人技の継承という大きな問題と向き合おうとしたプロジェクトである。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.自然素材を多用し、健康に配慮してほしい。また、空調機などに頼らず、自然の風や光をコントロールして、過ごしやすい環境としてほしい。耐久性が高く、ローコストとしてほしい。
2.周辺の海や山の風景をうまく取り入れ、家の中に居ても季節や気候、時間の移り変わりが感じられる家にしてほしい。
3.これから老後を迎えるので、お互いの気配を常に感じられる、安全で安心な家としてほしい。相反するかも知れないが、夫婦でもひとりの時間も必要なので、お互いを感じながらも、ひとりになれる工夫をしてほしい。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

通常、家を建てることは、少なからず環境破壊に繋がる。国内外の森林を伐採し、輸送のためエネルギーを消費しCO2を排出するが、逆に家を建てることによって、自然環境を向上させることができないかと考えた。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

近代以降の機械化によって、大量生産、大量消費が繰り返されている。それに伴い、数々の高い技術を持つ職人が職を失っている。その中でも顕著な建具職人の職能を拡張できないかと考えた。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

少子高齢化を迎えた日本。若い世代に頼らずに生きていくこと。しかし、それは決して後ろ向きではなく、むしろ、長い老後を楽しむ前向きな姿勢と考えられ、そのような生活を許容できる家を目指した。

審査委員の評価

取り組まれたテーマ、施工方法ともに非常にユニークな作品だと感じます。

担当審査委員| 隈 研吾   芦原 太郎   北山 恒   黒崎 輝男   難波 和彦  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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