GOOD DESIGN AWARD

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2006

GOOD DESIGN|中小企業庁長官賞

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受賞対象名
エレベーター昇降路ユニット [綿半ユニバーサルシャフト WUS]
部門/分類
商品デザイン部門 - 公共機器・設備/公共交通関連機器・設備
受賞企業
綿半テクノス株式会社 (東京都)
受賞番号
06A12023
受賞概要
2006年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

エレベーターが設置されていない5階建て階段室型共同住宅は、公的住宅だけでも全国に100万戸以上ある。こうした住宅にエレベーターを設置し、良質なストックに再生させることが求められているが、工事に伴う騒音、通行障害などから、設置に踏み切れないでいる。そこでこの商品は、各社のエレベーターに共通な昇降路ユニットを開発することで、需要を取りまとめ、基礎を含め効率的な工場生産を可能にし、基礎はほぼ3日、昇降路ユニットはほぼ1日というように短工期、足場無しの設置工事を実現している。構造的に既存建物には依存しない自立型昇降路建物で、ほとんどの階段室型共同住宅に設置可能である。

プロデューサー

綿半テクノス株式会社 WUS事業部 事業部長 風間欽治

ディレクター

綿半テクノス株式会社 WUS事業部 課長 木下実

デザイナー

綿半テクノス株式会社 WUS事業部 課長 木下実

詳細情報

http://www.tecnos-wus.com/

開始日
2006年6月1日
価格

4,500,000円 / セット

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

環境への配慮、持続可能な社会への対応などから、建て替えでなく建物を改修して、暮らしやすい良質な住宅ストックへの再生が求められている。居住者が暮らしながら、エレベーターを設置、耐震補強や居住スペースの拡張を行うための、工場生産ユニットを開発する。輸送可能な大型の工場生産ユニットと、設置現場での地上組立によって、仮設足場を必要とせず、しかもほぼ1日で設置工事が終わるものを開発する。

デザインのポイント
1.BL認定の階段室型共同住宅用エレベーター(三菱エレベータなど)を組み込める昇降路ユニット。
2.コンパクトさで圧迫観を減らし、周辺の色で変化するメタリックな外観で、モダンな団地によみがえる。
3.ガルバリウム鋼板製外装、PC製の床板、亜鉛めっきの手摺で、抜群の耐久性でメンテナンスフリーを実現。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

エレベーター昇降路ユニットなので、使いやすさはエレベーター本体に依存する。むしろ設置工事中のユーザーの不便さ、設置による圧迫感や景観悪化などのデメリットをいかに少なくさせるかがデザインのポイントになった。とくにエレベーターを使わない1、2階の居住者に設置の同意が得やすいよう、設置工事期間の短縮と、足場が不要な工事にし、工事中の生活への支障を最小限なものにした。また景観に関しても、メタリックな外装で周辺のカラーが映り込むようにして、とくにカラーコージネーションしないでも、周辺環境に調和できるような工夫をした。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

ガルバリウム鋼板製外装、PC製の床板、亜鉛めっきの手摺で、抜群の耐久性でメンテナンスフリーを実現している。さらにPC基礎を除いて、昇降路ユニットなど本体部分は、他の場所に移設してのリユースが可能になっている。また廃棄段階では、基礎との接続部分の高力ボルトを外すことによって、地上に横置きし外装、耐火被覆、鉄骨の分別作業を地上で行うことができる。耐火被覆、防雨パネルとして使われているアルミプラスチック複合材以外は、リサイクル可能である。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

短工期、足場無し施工を実現するため、基礎まで含めた工場生産によるユニット化のための技術開発を求めた。こうした要求が実現されるとともに、4件の特許出願が行われた。

審査委員の評価

国内に100万戸以上もあるというエレベーター無設置の公的集合住宅には、高齢者が多く住む。そうした不便な環境を暮らしやすい環境へと転換させるために、昇降路ユニットを付加するという思い切った着想を評価したい。工期が短く、低価格、自立式であることは、対象となる建築が限定されないメリットもある。ユーザーのかかえる問題を解決し、住宅再生へひとつの方向性を提案したことは、社会基盤の拡充に貢献するものと認めることができる。

担当審査委員| 森山 明子   大月 ヒロ子   平田 喜大   福田 哲夫  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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