GOOD DESIGN AWARD

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2006

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
事務用回転イス [フォスター]
部門/分類
商品デザイン部門 - 文具、オフィス雑貨・家具・設備
受賞企業
コクヨ株式会社 (大阪府)
コクヨファニチャー株式会社 (大阪府)
受賞番号
06A10047
受賞概要
2006年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

オフィスで働くワーカーの姿勢は刻々と変化している。その動きを妨げずに、いかに姿勢に追従できるか。FOSTERが目指したのは服を着るように自然に「纏うように座る」ことができるイス。背の「3Dフィット構造」は腰から上のねじれるような身体の動きに柔軟に追従し、姿勢の自由度を高める。また座面は衝撃を吸収する層とやわらかなクッション層で構成し、良好な着座感をもたらす。さらに背フレーム後部のバネは内部に配置せず、樹脂化によってデザインの一部として取り込み、イスの動きを視覚的にも伝える。あたかも骨を支える筋肉がしなやかに動いている様は機械的な堅さをまったく感じさせない仕上がりとなっている。

デザイナー

コクヨファニチャー株式会社 商品開発部 上田伸行

詳細情報

http://www.kokuyo.co.jp/furniture/foster/

開始日
2006年1月
価格

108,150 ~ 128,100円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

FOSTERのコンセプトである「纏うように座る」ということを体感だけでなく、スタイリングにおいても感じられるようなデザインを目指した。緩やかな曲線で構成したフレームはやさしく人を包み込むようなイメージを表現した。また、樹脂スプリングという新たなパーツ構成によってこれまでにないスタイリングが可能となり、あたかもイス全体がしなやかに撓っているような動きを視覚的に伝えることができた。

デザインのポイント
1.座る人をやさしく包み込むような、やわらかい表情を持つ緩やかな曲線によって構成されたフレーム。
2.背フレーム後部の樹脂スプリングは筋肉のようにしなやかに撓り、イスの機能を視覚的にも表す。
3.背のメッシュ部分は表と裏で透過性の異なる張り地を採用。見る角度によってイスの表情に変化を与える。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

操作性を考慮して、レバー類はすべて座面横に配置。また座面裏に取扱説明書を添付しており、いつでも見れるように配慮。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

廃棄の際は材料ごとに分解ができる設計。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

背上部の動きを実現するためのバネをヒンジ内部に配置するにはサイズ的に限界があったが、外観意匠としても取り込めるように外側に配置するというアイデアで機能・意匠ともに自由度が大幅に増し、結果的に新しいスタイリングが提案できた。また構造的にも新しいアプローチが可能となり、これからの製品開発・デザインにも応用できる可能性が広がった。

審査委員の評価

「Wear the Chair」という発想から開発された背部分の「3Dフィット構造」は、上体を椅子とともにひねることを可能にさせたものだが、それを単に機能が前面に出た椅子に仕上げるのではなく、外観意匠としてもバネをデザインの一部として取り込んでいる。樹脂製にしたバネを、フレーム内に収めずに外側に出して、それを背部分の表情としている点などが評価された。機能を生み出したエンジニアリングを、社内デザイナーという立場をフルに活用して、スタイリングに統合させることができた見事な例だと言える。

担当審査委員| 益田 文和   久保 雅義   船曳 鴻紅   森田 昌嗣  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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