GOOD DESIGN AWARD

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2006

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
シヤーレンチ [トネ GH-240A]
部門/分類
商品デザイン部門 - 作業工具、産業機械、搬送機器・車両/試験機器
受賞企業
前田金属工業株式会社 (大阪府)
受賞番号
06A09011
受賞概要
2006年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

建築・橋梁などの鉄骨構造物を組み立てる際に用いられるトルシア形高力ボルト(一般的なボルトと異なり特殊な締付方法と大きな締付力を必要とし人力での締め付けは困難)を締め付けるための専用の電動工具。本商品は作業性に大いに関係する従来モデルの形状・寸法を維持しつつ従来比9%の軽量化を実現。また近年新しく市場に出始めた、より大きな締付力を必要とする超高力ボルトにも対応できるように従来比37%のパワーアップを実現した。そして持ち手および添え手のグリップ感を高めて操作性を向上させるとともにデザインを一新し、コーポーレートカラーによるカラーリングとブランドロゴの明示により、ブランドイメージの確立を目指した。

プロデューサー

前田金属工業株式会社 取締役 松村昌造

ディレクター

前田金属工業株式会社 開発部 課長 平尾昌彦、係長 鳥飼幸雄

デザイナー

クライフ デザイン 島田忠之

詳細情報

http://www.tonetool.co.jp/Products/shear_h01.html

開始日
2006年3月28日
価格

457,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

従来ユーザーの求めるシヤーレンチは機能が最優先され無骨になる傾向があった。本商品は機能重視のプロ仕様商品としての魅力を維持しながら、建造物をモチーフに「重厚でかつ上品」をコンセプトとしてデザインを一新し、ユーザーの使い勝手とデザイン性の向上を図るスタイリングを心掛けた。特に持ち手作業の安定と確実な操作をハンドル形状や操作ボタンで実現した。また過酷な使用環境での表示部の損傷を極力防ぐ配慮も行った。

デザインのポイント
1.ブランドロゴ・TONEの「T」をイメージさせる側面形状とアクセントを兼ねた滑り止めを施したハンドル。
2.コーポレートカラーによるカラーリングとブランドロゴを配したデザインによるブランドイメージの確立。
3.本体を楽に持ち支えられるように設けた中央重心部のくびれ形状とブランドロゴとの調和。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

本商品は軽量化したとはいえその重量から片手での作業が容易ではなく、両手での作業が主となる。そこで操作する持ち手のグリップ感を高めるべくハンドルを上太りの樽形状にすることで保持力を向上させ、操作ボタンを大型化して操作性を向上させている。そしてもう一方の添え手によって本体を楽に支えられるよう中央重心部にくびれ形状を設け、添え手が違和感なく添えられるようにして作業者の疲労低減を図った。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

プロ仕様商品であるため、一般用電動工具より非常に長い寿命を要求される。したがって特定の部品に偏って破損・磨耗が発生しないように設計強度の最適化を図り、その妥当性を十分に検証している。その結果、定期的なメンテナンスを実施することによって長寿命を実現している。メンテナンス時には分解しやすいように必要とする道具および分解手順の低減を図り、かつ材質別に分解できる構造とすることで廃棄時におけるリサイクル性を高めた。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

シヤーレンチのような機能重視のプロ仕様商品についてもデザインの重要性が増してきており、訴求効果が期待できる。デザインへの注目を集めることは当社商品に対するイメージの向上と、さらにはブランドイメージの向上につながる。当社技術・販売にとっても意識の向上に大いに役立つ。

審査委員の評価

道具としての本来の機能を表現するためにシンプルなデザインがとても好印象。真面目にデザインしている姿勢はこのまま継続してほしい。

担当審査委員| 澄川 伸一   井上 斌策   肥田 不二夫   馬場 了  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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