GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2005

GOOD DESIGN|エコロジーデザイン賞

このページの画像、テキストの無断転載を禁じます。 (C)JDP All rights reserverd.

受賞対象名
【工場型農業装置SEASIDEFARM】【生物回帰装置SEAFARM】 [既存都市・近郊自然の循環型再生大阪モデル]
部門/分類
新領域デザイン部門 - 新領域デザイン
受賞企業
NPO法人ECODESIGN NETWORK teamAXIS4+独科学技術振興機構 社会技術研究開発センター (大阪府)
受賞番号
05D01004
受賞概要
2005年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

SEASIDE FARM: 楕円球体 直径6m、高さ5m 地上高1.7m、外膜:ETFE膜(透過率90%以上)鉄骨造 植物栽培棚4段。太陽光発電・コージェネ型ガス給湯器等のハイブリッドな現地調達型エネルギーを基本とした、液耕農法による植物栽培を実施。雨水、一部海水淡水化利用。排出Co2を供給し光合成・植物の生長を促進する。SEA FARM:本体A:円錐体;水和固化体 直径3m、高さ1,7m。干潟、浅場を想定した窪地にスラグ(石状製鋼スラグ・砂状高炉水砕スラグ覆砂材)を投入し海洋生物の生息場所を形成する。藻場形成体B :藻場形成体 幅奥行1m、高さ0.5m。鉄鋼スラグ炭酸固化体

プロデューサー

NPO法人エコデザインネットワーク team AXIS4 研究代表 池上俊郎

ディレクター

NPO法人エコデザインネットワーク team AXIS4 研究代表 池上俊郎

デザイナー

池上俊郎(研究代表)、田中雅人、山本雅洋、村田智明、諸岡弘三、長谷川淳+北宅善昭+太陽工業株+JFEホールディングス株式会社+ランデス株式会社+株式会社技研エンジニアネットワーク

京都市立芸術大学 教授 建築家 池上俊郎

開始日
2005年4月1日
価格

-

問い合せ先

NPO法人ECODESIGN NETWORK teamAXIS4
Email: axis4@eco-design.net
URL: http://www.eco-design.net/axis4/

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

環境問題の深刻化は今後さらに拡大する。技術と素材を駆使して未来の生活を構想し実現する。また、“デザイン力”を通じて1000万人を抱える大都市大阪近郊の湾岸自然再生を促進、強化するべく提案する。生命体を利用し計画を進める。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.素材:環境負荷の低減に有効な素材を利用すること。A.再生素材 B.生成時のCo2放出量が少ない・生成時にCo2固定する C.環境性能の高い素材
2.エネルギーの利用:現地調達型で環境負荷の少ないエネルギー供給方法を採用すること。太陽光、バイオマス等の自然再生エネルギーを用い、エネルギー供給の乏しい地域における産業振興の可能性を示すこと。
3.CO2の排出防止と排出量の削減:電気・熱のコージェネレーションに加え、発生するCO2を地中と海中の植物の光合成を利用し大気への放出削減。光合成により植物に固定された炭素を食物連鎖により継続する。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

採光:太陽光を効率よく施設内に取り入れ、偏りなく植物に照射する形状を求めた。楕円球体でデザインし、透過率が非常に高い透明の膜を使用することで施設の全周から光が入ることを目指した。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

パフォーマンスの向上:作業効率と生産性の向上を課題とした。栽培棚は上下方向に複数段設置し、土地面積に対する収穫量を高めた。同時に装置内部の形状と棚の配置によって、最小限の移動での植物管理を可能にした。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

海洋生物回帰装置としての環境性の向上:装置内部、さらに本体下部にまで光が届くことを課題とした。また、溶存酸素の確保という点から波の動きに注目し、装置と周囲の周囲で海水が移動し循環する形に設計した。

審査委員の評価

これまでデザインの対象ではなかった海洋実験装置や農業用構造物に対し、社会技術啓発の観点からデザインを有効に活用し、生活者に提示した実践は、まさに新領域のデザインであり、エコロジーデザインの模範事例として評価できる。生物を利用したCO2削減システム、自然治癒力を活かしたランドスケープデザインなど、農林水産業におけるデザインの価値を提起すると同時に、循環型社会そのもののデザインにつながる優れた提案である。

担当審査委員| 赤池 学   紺野 登   タナカ ノリユキ   西山 浩平   日高 一樹  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

ページトップへ