GOOD DESIGN AWARD

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2005

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
加佐地域「大庄屋上野家」 [京都府舞鶴市字西方寺285番地]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 環境デザイン
受賞企業
舞鶴市 (京都府)
松ヶ崎古建築研究調査会 (京都府)
有限会社金沢設計 (石川県)
受賞番号
05B02001
受賞概要
2005年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

この地域の豊かな自然や文化、歴史などの地域資源を活用し、住民の智慧を結集した新たな交流を創出するふるさと交流体験施設として整備した。江戸時代後期より残る主屋を中心に幾つかの建物によって構成され、大庄屋としてのたたずまいを良く残している貴重な建物である。本計画においては各建物ごとにいろいろな新しい用途を持たせ、全ての建物を保存再生し有効活用した。施工においては伝統工法を出来るだけ取り入れ、技術の再認識と継承を行った。

デザイナー

松ヶ崎古建築研究調査会 代表 日向進+有限会社金沢設計 代表取締役 高川順正、代表取締役 赤坂攻

(有)金沢設計 代表取締役  高川順正(右)、赤坂攻(左)

詳細情報

http://www.uenoke.com/index.html

開始日
2005年5月29日
価格

-

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

大庄屋上野家のように各地には文化財指定を受けていない貴重な生きた歴史的遺産がまだ数多く残っている。このような建物を再生し、用途を変え、使い伝えていくことは、慣れ親しんだ風景や自然と人の係わり、真の“ゆたかさ”とは何かを見直すきっかけとなり、生きた歴史教育に繋がっていくのではないか。次の世代にこの様な貴重な建物を伝えていくことが建築家としての一つの使命のように思える。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.江戸時代後期よりこの地域で大庄屋を務めた旧家で、主屋、長屋、マヤ、土蔵、庭、土塀が一体となって残る貴重な建物であり、個々の建物ばかりでなく“屋敷のたたずまい”として屋敷全体を保存再生してほしい。
2.便所や厨房、作業スペースは、使い勝手の良い便利な設備としたい。便所は屋外での作業や催しものがあるため外からでも利用しやすくしてほしい。
3.この家に残る近代近世の貴重な地方文書の収蔵と展示、昔の生活様式を体験させたいので囲炉裏やカマド、カラウス等を復原して使用いたい。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

歴史を如何に形としてどこまで直し残すべきか。後世に改築された様な見苦しいところは、調査し出来るだけ当初の美しい姿に復原する。古びてみすぼらしく無く、凛とした姿に再生する。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

この地域に残る伝統的工法を出来るだけ取り入れ、伝統技術の再認識と継承を行う。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

風景を壊すことなく新たな機能を持たせ再生する。

審査委員の評価

古建築は維持するのには多大なエネルギーとコストがかかる。壊して立て替えることが普通に行われる。風景には時間の連続性を感じることがない。だから風景に愛情を持たなくなった。この「大庄屋上野家」のプロジェクトは新しいプログラムを設定して、ただ古建築を保存するのではなく実際の社会の中で有用な建物として再生したことにある。このような風景の時間的連続性を保持する運動に環境部門は積極的に評価していきたいと考えている。

担当審査委員| 北山 恒   川上 元美   内藤 廣   韓 亜由美  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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