GOOD DESIGN AWARD

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2005

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
鉄道車両 [東部丘陵線 リニモ100L]
部門/分類
商品デザイン部門 - 公共機器・設備/公共交通関連機器・設備
受賞企業
愛知高速交通株式会社 (愛知県)
受賞番号
05A11060
受賞概要
2005年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東部丘陵線リニモ100Lは、「あいち学術研究開発ゾーン」として位置づけられた名古屋東部丘陵地域の交通手段として、名古屋市の東の玄関口である「藤が丘」から豊田市の「八草」までの約9キロ間、市街地から緑豊かな自然環境の中を走り、文教・文化拠点など様々な施設を結ぶ新しい交通システムです。ここで採用された磁気浮上式システムは、本格的な実用路線としては日本初 であり、安全で快適、そして環境にもやさしい次世代のシステムです。また、現在開かれている2005年日本国際博覧会「愛・地球博」会場への主要アクセスとなっています。

プロデューサー

愛知高速交通株式会社 代表取締役社長 神田真秋

ディレクター

愛知高速交通株式会社 代表取締役専務 石本俊三

デザイナー

愛知県立芸術大学 美術学部長 教授 大谷茂暢

大谷茂暢

詳細情報

http://www.linimo.jp/

開始日
2005年3月6日
価格

776,958,000円(1編成3両で776,958,000円) (円(1編成3両で776,958,000円))

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

日本初の磁気浮上式リニアモーターカー路線にふさわしい、先進性と未来性をイメージさせるデザインとしました。先頭部は透過性を強調したカット形状のデザインとし、大きな側面窓の採用とともに、全体的に浮遊感を演出するスタイリングデザインを意識しました。白を基調としたボディカラーに、ロゴマーク等グラフィックシステムのブルーを配置し、名古屋東部丘陵地域の「爽やかな風・空気」を象徴するデザインとしました。

デザインのポイント
1.リニアモーターカーの先進性と未来性をイメージさせるデザイン
2.透過性を強調し浮遊感を演出するスタイリングデザイン
3.ショルダーを立て切れ味の良いサイドエレベーション
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

車輪が無く浮上して走行するため、通常の公共交通システムに比べ、極めて騒音や振動が小さいなど乗客の環境が特に改善されている。車両は、乗降口の段差と離隔をできるだけ小さくし、1編成に2カ所、車椅子スペースを確保している。この他、車内案内表示器にはドア開方向を表示し、自動放送の他、ドアチャイムで開閉がわかるようにしている。また、ホームには転落防止用にフルスクリーンとホームドアを設けている。駅施設も、身障者・高齢者対応のトイレや、広幅改集札ゲート、車椅子対応の券売機を採用しており、段差の解消に努めるとともに全駅にエレベータを設置している。また、階段、トイレ等の音声案内器での案内も実施している。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

窓ガラスに熱線吸収度が高く紫外線を遮蔽するUVカットガラスを使用することにより、カーテンを不要とし車両の耐候性を向上させている。車体はアルミ合金製とし、天井材には超軽量のアルミ箔張りパンチングメタルを使用することで軽量化を図り、省電力化、長寿命化に努めると共に、廃棄段階での素材の再利用を可能としている。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

トータルデザインとして、メイングラフィックアイテムを事業全体に展開している。例えば各駅舎にマークを施すなどデザインとの関連性の表現や、サイン計画、発行物デザイン、制服デザイン、ノベルティデザインなどLinimoのアイデンティティを十分に展開できるシステムを計画した。

審査委員の評価

強化ガラスを採用した事により、特徴が出にくいとされる六面体の前面部分に特徴を持たせることができた。磁気浮上システムを導入し、新技術を実用化したことに対して特に評価したい。また、グラフィックを用いて、9つの駅に個性を与えることで、機能とデザインを伝えている。デザインのプロセス、マネージメント全体についても評価したい。

担当審査委員| 森山 明子   大月 ヒロ子   平野 湟太郎   福田 哲夫  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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