GOOD DESIGN AWARD

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2004

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
苦楽園の増築 [兵庫県西宮市]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン
受賞企業
株式会社宮本佳明建築設計事務所 (兵庫県)
中田研・中田洋子 (兵庫県)
株式会社藤木工務店 (大阪府)
太陽工業株式会社 (大阪府)
受賞番号
04B01019
受賞概要
2004年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

以前に設計を手がけた急斜面に建つ住宅(2003グッドデザイン賞)のピロティ部分に、普段は愛犬の居場所であり、時にパーティールームともなる、仮設的なアウトドア・リビングのようなスペースを計画した。敷地となるピロティ部分は、急斜面ならではの露岩の張り出し、居間の大形サッシュのために設けられた戸袋、異なる投影面をもつピロティの天井と床(土間)、さらには隣地境界線が近接するなど複雑な「地形」を持つ。そのような「地形」に対応しながら、さらには冬にはエアタイトが可能で、夏には風が通る一方で虫の侵入を防ぐことができ、中間期には全開放が可能となるように、コノイド曲面を描く脱着可能な膜によってピロティを囲った。

プロデューサー

宮本佳明/宮本佳明建築設計事務所

ディレクター

宮本佳明/宮本佳明建築設計事務所

デザイナー

宮本佳明/宮本佳明建築設計事務所

開始日
2003年11月1日
価格

-

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

洋服のように、「軽く」建て増しができないかと考えた。小規模ではあるが、地形やクライアントの要望など複雑な与件を持つ増築プロジェクトを、膜という素材の採用によって一挙に解決しようと試みた。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.居間に連続するピロティ部分に、普段は愛犬の居場所であり、時にパーティールームともなる、仮設的なアウトドア・リビングのようなスペースをつくること。
2.上記の目的のために、冬にはエアタイトすることができ、夏には風が通る一方で虫の侵入を防ぎ、そして中間期にはすべてがどこかに引き込まれて視界から消えてしまう、そんな魔法のような建具でピロティを囲うこと。
3.建具の開け閉め、脱着などの操作が簡単にできること。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

単純なディテールの開発。1床と天井に所定の線形に曲げ加工したステンレス・フラットバーのレールを取付け。2レールにファスナーの片割れ(ストリンガー)を固定。3残り半分のストリンガーを膜側に縫付け。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

洋服の仕立てように進む製作工程。1ブルーシートの型紙をレールに仮留めしての採寸。2裁断。3縫製。4ファスナー取付け。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

取り扱い重量の軽減。原理的には一枚物の製作も可能であったが、折り畳んだ際の取り扱いの重量を考慮して全体を3分割とした上で、やはりファスナーで連結することとした。

審査委員の評価

膜構造という従来の内部と外部の関係性をこえるエレメントの提案が魅力的である。クライアントの生活のためにその場ならではの新しい空間をつくっている。

担当審査委員| 隈 研吾   芦原 太郎   黒崎 輝男   塚本 由晴   吉岡 徳仁  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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