GOOD DESIGN AWARD

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2004

GOOD DESIGN|エコロジーデザイン賞

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受賞対象名
不焼成リサイクルしっくいセラミックス [Limix+(ライミックスプラス) 壁材用リサイクルしっくいセラミックス、床材用リサイクルしっくいセラミックス]
部門/分類
商品デザイン部門 - 公共機器・設備/公共交通関連機器・設備
受賞企業
田川産業株式会社 (福岡県)
九州電力株式会社 (福岡県)
受賞番号
04A11050
受賞概要
2004年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

火力発電所から排出される石炭灰を60%以上配合したリサイクルタイル。原料の色調を意匠上のメリットと捉え、石炭灰のグレーをベースとしたグレイッシュカラーバリエーションとして、バージン材では表現不可能な奥深い色展開を実現。これにより代替素材というリサイクル建材のイメージから脱却し、石炭灰自身の素材としての美を提示した。滑らかな独自の質感は不焼成真空高圧成形技術の最大の特徴であり、焼結セラミックに比べ製造に関わる総エネルギーは約1/5で、CO2の排出量も少ない。バインダーの水酸化カルシウムが大気中のCO2と反応し固化する作用により、不焼成でありながら強度と安全性とを両立した。

プロデューサー

田川産業株式会社 代表取締役社長 行平信義+九州電力株式会社 代表取締役社長 松尾新吾

ディレクター

九州大学大学院芸術工学研究院パブリックデザイン研究室 教授 森田 昌嗣+近畿大学 工学部建築学科 建築材料施工研究室 教授 在永 末徳

デザイナー

田川産業株式会社 研究開発室 尾池 哲郎、林 美香

詳細情報

http://www.shirokabe.co.jp/limix/

開始日
2005年4月1日
価格

9,800 ~ 18,000円 / 平方メートル

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

普段「廃棄物」と呼ばれている石炭灰を素材として見直そう-そんな想いが出発点となり、ほぼ100%が植物の化石(石炭)と、動物の化石(石灰)で構成された自然素材の建材ができました。電気エネルギーを生み出し私たちの生活を支えてくれた石炭が、今度は建材となって私たちの生活を彩ります。「モノに『ありがとう』の気持ちを込めて最後まで大切に使う」、大事なことはいつの時代も変わりません。

デザインのポイント
1.石炭灰の色を基調としたグレイッシュカラーバリエーション
2.不焼成のため、焼成タイルでは不可能な滑らかでしっとりとした吸いつく様な質感を実現。
3.不焼成のため製造にかかる総エネルギーを通常焼成タイルの約1/5に抑制、CO2の排出量も比例して低減。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

1.多彩なカラーバリエーションを揃え、ユーザーに対し、リサイクル建材にこれまでみられなかった「選ぶ楽しみ、使う楽しみ」を提案。2.内外装壁床、何処にも使用できる強度と耐久性能、メンテナンス性能の実現と樹脂バインダーなど消石灰以外のバインダーに一切頼らない素材の純粋さの両立。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

本技術による成形体の構成物質は、石炭灰、消石灰などほぼ無機物であり、建材として十分な耐久性を持つ。また、セメントと異なり、経時的な中性化による劣化が無い。製品が廃棄され、例えば土壌に戻る際には、土壌汚染対策法に定める基準値が考慮され、廃棄される際に問題が発生しない事を確認している。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

本製品の安全性、滑らかな触感、色調を生かした幅広い使用方法を提案した。例えば、従来のリサイクル建材の用途である外装床のみならず、手で触れることを前提とした室内壁や、落ち着いたマットな色調を生かした和室への使用などを提案した。また、各色調の組み合わせによる表現など、施工手法についても提案した。

審査委員の評価

不焼成でありながら強度と安全性とを両立した技術の高さ、モノや素材の循環を考えたリサイクルによる製造、さらにはそれから生まれた製品自体の質感や発色のよさ、環境への配慮の点で大いに評価できる。また色の幅が広くて良い。

担当審査委員| 森田 昌嗣   大月 ヒロ子   坂野 博行   平野 湟太郎  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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