GOOD DESIGN AWARD

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2004

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
モバイルヒューマノイドロボット [nuvo/ぬーボー]
部門/分類
商品デザイン部門 - エンターテーメント・ホビー関連商品・楽器
受賞企業
株式会社ゼットエムピー (東京都)
受賞番号
04A02108
受賞概要
2004年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

nuvoは身長39cm、体重2.5kgと小型、軽量で持ち運びが可能。従来の研究用途だけでなく個人が「買える」家庭で「遊べる」ロボットとする為関節数を減らし必要な機能を厳選して低価格化を実現。人と生活を共にする為、安全性運動性に配慮し且つ親しみやすいデザインにした。赤外線リモコンや音声、更に頭部のカメラ映像を確認しながら携帯電話による遠隔操作を可能とし、ユーザの利便性を追及した。また運動性能と運動効率の向上という課題に対し新たに人間工学の視点からもアプローチし、世界初となるロボット専用ウエアをミズノ株式会社と共同開発。歩行性能の向上や内蔵精密機器の保護による耐久性の向上に取り組んだ。

プロデューサー

株式会社ゼットエムピー 代表取締役社長 谷口 恒

ディレクター

株式会社ピニンファリーナ クリエイティブディレクター/アートセンターカレッジ オブ デザイン工業デザイン学部教授 奥山清行 

デザイン・ディレクター 奥山清行

詳細情報

http://www.nuvo.jp/

開始日
2005年1月
価格

560,000 ~ 580,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

現在のロボットは生まれたての赤ちゃんの様な段階です。愛着を持てる丸をモチーフに、その未熟さを素直にデザインしました。同時に携帯電話を媒体とした留守番機能と、二足歩行の運動機能を重点的に、数多くのモーターや、CPUを適所に配置。前転や逆立ちができるよう上部の突起をなくし、頭部のLEDやCMOSカメラを保護しました。研究用ではない、世界初の量産二足歩行ロボットとして、コスト、安全面を重視しています。

デザインのポイント
1.エッジを丸め、電気系、機械系部品を一切露出させないデザインにより人が触れても怪我をしない安全性を実現
2.携帯電話による操作やカメラ映像の確認を可能とし、可動部が多く動きに自由度が大きい高い運動性能を実現
3.主張しすぎないシンプルなデザインにより、いかようにも持つ人の個性に染まる親和性を実現
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

持ち運びが可能なようにブリーフケースに収まる大きさに小型・軽量化。多数の関節部を指の挟み込み防止のため安全対策を考慮したデザインにし、更に角部の突起をなくしたラウンド形状にした。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

長寿命化の工夫としては、ミズノ株式会社とロボット専用シューズやプロテクターを共同開発。シューズは接地時に脚部に伝わる衝撃を速やかに吸収し、またグリップを固めて滑りを低減する効果があり、プロテクターは転倒時に衝撃を吸収し、内部の精密機器を守る働きをする。また、半導体メーカと基盤を設計するなど電装系を最適化し、低消費電力を実現した。その他外装表面にUV処理を施した。商品が廃棄される段階での対応としては、環境を考慮して、ボディにはリサイクル可能な樹脂を採用しており、グリーン購入法やエコマークの取得を検討中である。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

1. 構造材とカバー(外装)の一体化、2モーターの小型化、低価格化。3. CPUモジュールの小型化4. 基盤やモジュールの配置方法5. 稼動範囲を狭めることなくケーブルの配線をカバー内に収めるレイアウト6.質感を高める色の種類、塗装のクオリティー

審査委員の評価

従来の研究用途ではなく、あくまでも一般向けに開発されたため運動性や可動範囲、柔軟さなどにおいては特別高い技術が含まれているわけではないが、丸をモチーフにした全体のデザインは、キュートで新規性を感じる。特に脚部の造形は、「独特でありながら基本構造に対して無理のないスタイリング」として、審査委員の評価が集まった。

担当審査委員| 長濱 雅彦   キュー・リーメイ・ジュリヤ   澄川 伸一   山本 建太郎  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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