GOOD DESIGN AWARD

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2003

GOOD DESIGN|エコロジーデザイン賞

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受賞対象名
バナナ・ペーパー・プロジェクト [バナナの生産廃棄物「茎」から、無薬品・最少エネルギーで紙を製造するデザインシステムの開発と、その技術移転プロジェクト--中南米のハイチおよびカリブ海諸国の事例について--]
部門/分類
新領域デザイン部門 - 新領域デザイン
受賞企業
NPOバナナ・ペーパー・プロジェクト国際協力の会 (東京都)
受賞番号
03D01018
受賞概要
2003年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「バナナ・ペーパー・プロジェクト」は、地球環境を持続する具体的なデザインシステムである。世界初の環境汚染のない無薬品バナナ紙製造デザインシステムの設備投資額は1千万円以内、小資本で立ち上げ可能で、実用化が容易。生産効率は廃棄物1トンから一日20人の労働で、紙ならA4サイズのノート紙を日産2万4千枚程度が生産できる。木材代謝資源としてバナナ・パルプを先進国へ輸出できる他、紙の自給自足により、輸入購入外貨の節減ができる。途上国の経済的自立が、ここ30年間で50%に減少した森林面積を保全できる唯一の方法である。プロジェクトは、中南米のハイチで始まり、カリブ海諸国からアフリカへと広がっている。

プロデューサー

NPOバナナ・ペーパー・プロジェクト国際協力の会 理事長 森島 紘史 

ディレクター

NPOバナナ・ペーパー・プロジェクト国際協力の会 理事長 森島 紘史 

デザイナー

名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 教授 森島 紘史 

詳細情報

http://www.bananaproject.com./

開始日
1999年4月1日
価格

-

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

地球温暖化は確実に進んでいる。原因は先進国の温室効果ガス増と、それを吸収する途上国の森林減少である。いままで捨てられていたバナナの生産廃棄物「茎」を原料に「紙」をつくれば、世界の全紙消費量のおよそ半分が賄える。20年間の和紙製造技術研究をもとに、世界初の無薬品。最少エネルギーによる製紙デザインシステムを完成した。バナナを生産する世界128ヶ国・地域への普及を目指している。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.電気を使わず、海を汚さないで、できれば難しい技術を必要としない、だれでも紙をつくれる、製紙デザインシステム
2.操作が簡単で、安全な機器類
3.投資金額が、できるだけ少ないこと、できれば1000万円以内
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

機器類の開発電気や水道などのインフラ整備が遅れているハイチやカリブ海諸国で紙をつくるために、エネルギーフリーの機器類の開発が必要であった。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

製紙システムの開発 廃棄物→繊維抽出→原料保管→パルプ化→製紙→市場調査→デザイン→加工→製品化→販売まで ト-タルデザインシステムの構築が望まれた。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

グローバリゼーションと民族文化 地域文化の特徴がでればでるほど、市場が狭くなることへの問題解決が望まれた。

審査委員の評価

成長の早い植物を材料として製紙している点が評価できる。小資本で始められる点、オペレーションコストの負担が小さい点を評価。環境問題を取り上げているだけでなく、商品化まで行なっている点が良い。環境志向であり、グラフィック的にもトータルデザインされている。分かりやすい。商品として魅力的である。

担当審査委員| 西山 浩平   生田 幸士   黒川 玲   島田 一郎   日高 一樹  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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