GOOD DESIGN AWARD

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2003

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
万橋 [長崎県長崎市賑町・万屋町地内]
部門/分類
建築・環境デザイン部門 - 環境デザイン
受賞企業
有限会社ワークヴィジョンズ (東京都)
長崎県 (長崎県)
株式会社長大 (東京都)
受賞番号
03B02004
受賞概要
2003年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

長崎市の中心部を流れる中島川の河川改修に伴う橋梁の架替である。河川条件が厳しく桁下の余裕がないこと、施工性・経済性の面から、当初よりプレテンション方式PC単純中空床版という橋梁形式が与条件として設定されていた。万橋では周辺街並みの将来を睨み、長崎の歴史性の象徴である「石」という素材で川の風景との調整を図りつつ、それを現代的なスタイルとして表現することで、「現代」と「歴史」の共存を目指した。ルーバー状の石材、金属支柱と石材のコンビネーションは、その表現である。ルーバーは支柱に対して30度の角度で取り付け、さらに橋梁では一般的な地覆をなくすことで、人々の中島川に対する意識を高めるよう考慮している。

デザイナー

有限会社ワークヴィジョンズ 取締役 西村浩

開始日
2002年10月
価格

-

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

橋のデザインは、そのもの自体の美しさだけでは成り立たない。地域の将来像を想定し、未来から現代と過去を見つめ直す作業ではないかと思う。万橋の架かる中島川は、すぐ上流に日本最古の石造アーチ橋「眼鏡橋」を始めとする石橋群があり、左岸側の寺町も含めて景観形成地区に指定されている。時を経て受け継がれてきた歴史的環境に対し、「現代」をどう捉え、どう表現するか。それが新しい万橋に与えられた課題であった。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.長崎の地域性を反映するものであること。
2.左岸側の万屋町では、長崎のお祭り「おくんち」における山車が「クジラ」であり、それが地域のシンボルとなっているため、町内会の意向を反映したデザインとすること。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

様々な時代の歴史が集積した中島川沿川の風景とその展開の中で、万橋がどのように歴史を受け継ぐことができるか、そして、どのように「現代」を表現できるか。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

河川軸方向には、中島川という水辺との繋がりを強調し、人々の川への意識を向上させること。橋軸方向には、延長にある商店街への入口に相応しいデザインとすること。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

車両・歩行者・路面電車が行き交う交通要所において、歩行者にとって歩きやすい、歩いて気持ちのよい歩行空間が実現できるか。

審査委員の評価

地方都市の中心市街に架かる小規模な橋。街並み景観からの橋の見え方の配慮。近寄って間近に見たときのディテール。いずれも細やかなデザイン手法で高いレベルでまとめ上げられている。特にルーバー状の石材を使った高欄のデザインはこれまでに例を見ないものであり、ディテールに至るまで苦心の跡が見られる。

担当審査委員| 内藤 廣   川上 元美   北山 恒  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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