GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2003
グッドデザイン賞
オーダー形エレベーター
日立オーダー型乗用エレベーター

部門

商品デザイン部門

分類タグ

産業/公共機器

受賞番号

03A11006

受賞対象の詳細

顧客要求に沿って、仕様、意匠を提供するオーダーメイドのエレベーター(オーダー型エレベーター)。主に積載400?2000kg、速度45?240m/分で一般乗用、寝台用、人荷用のエレベーターに適用。用途は、オフィスビル、公共施設、集合住宅、病院、福祉施設等。速度105m/分以下(ただし,積載1600kg超えは速度60m/分以下)で、従来屋上の機械室に設置した巻上機や制御機器等を昇降路内にビルトインした機械室レスエレベーターを主力機種とし、また速度120m/分?240m/分で、機械室を昇降路と同一面積に縮小したミニ機械室エレベーターも発売。 スペースの有効活用や建築の高さ制限にも柔軟に対応できる。

※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります

デザインのポイント

  1. 空間意匠に調和する意匠パーツ:多様な空間意匠の設計意図に応えるシンプルでニュートラルなパーツデザイン
  2. 整然としたパーツレイアウト:使いやすさと空間における納まりの良さを両立させた意匠パーツレイアウト
  3. 多彩な空間演出:全面光天井、ダウンライト、間接照明、電球色等、空間の質を多様に彩る照明バリエーション

プロデューサー

株式会社日立製作所 都市開発システムグループ 事業企画本部 事業推進部長 長谷川孔一

ディレクター

株式会社日立製作所 デザイン本部 主管デザイナー 熊谷健太

デザイナー

株式会社日立製作所 デザイン本部 社会ソリューションデザイン部 主任デザイナー 漆間真一/ホームソリューションデザイン部 専門デザイナー 渋谷信治

指定なし

2002/08/08

デザイナーの想い

ユニバーサルデザイン(以下UD)の実践と、一品生産の建築に既製品である標準エレをいかに納まりよくデザインするか、を開発の要点とした「NEWアーバンエース」を2002年5月に発売。この思想を継承し、オーダー型エレへと展開した。利用者への徹底した調査・分析・検証と建築家の知見導入により、UDエレのさらなる普及と空間意匠の設計意図に応えるデザインメニューの開発を目指した。

使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

オーダー型エレベーターは顧客(建築家)の要望に沿って仕様や意匠を提供するものである。その顧客にユニバーサルデザインをより理解してもらうための手段として、さまざまな特性や制約のある人たちが無理なく、自然に使えるようにするための留意点や各部位の寸法設定および使用例をきめ細かくカタログに掲載し、UDの普及拡大を図った。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

エレベーターでは、通常耐用年数である25年の長期使用に耐え、かつ意匠面で永続性のあることが、最もエココンシャスである。そのためには、飽きのこない整理された簡潔さと、ニュートラルな空間性を持つ意匠の創出が必須である。その実現に向け、すべての部品、部位の納まりを整理・見直しして、目標の達成に努めた。また、物質面での環境対応では、部品単位の構成要素をできるだけ単純にし、リニューアルや部品交換を容易にすると共に、リサイクルに適したステンレスを主材にして、樹脂部品も無塗装とした。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

生産量と普及率、急がれるバリアフリー社会の実現等の事象を鑑みると、今後の昇降機には、社会インフラとしての真摯なUD対応が必須である。しかしながら、仕様、意匠の選定が顧客に委ねられるオーダーメイドのエレは標準エレに比べUD対応の比率は高いとは言えない。こうしたことから、建築家へのヒアリングを重ね、UD対象者の特徴や移動時の制約例および各部位の設定例などをカタログに掲載するなど顧客へのUDに対するさらなる理解を高める工夫を行った。

※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

田中 一雄伊藤 恭行柘植 喜治平野 湟太郎

評価コメント

ややもすると、装飾過剰なデザインの多いエレベーターの領域において、多様な機能のシステム化を図りつつ、シンプルでハイ・スタンダードなデザインとしている点が高く評価できる。エレベーターの長いライフサイクルを考えると適切な解答となっており、建築空間とのマッチングも良い。今後とも基本的路線を踏襲しつつ、さらに充実したシステム展開を期待したい。
評価ポイント

1. 良いデザインであるか

グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素
美しさがある
誠実である
独創的である
機能・性能がよい
使いやすさ・親切さがある
安全への配慮がなされている
使用環境への配慮が行き届いている
生活者のニーズに答えている
価値に見合う価格である
魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか

商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント
デザインコンセプトが優れている
デザインのプロセス、マネージメントが優れている
斬新な造形表現がなされている
デザインの総合的な完成度に優れている
ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
「ユニバーサルデザイン」を実践している
新しい作法、マナーを提案している
多機能・高機能をわかりやすく伝えている
使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
新技術・新素材をたくみに利用している
システム化による解決を提案している
高い技能を活用している
新しいものづくりを提案している
新しい売り方、提供の仕方を実現している
地域の産業の発展を導いている
人と人との新しいコミュニケーションを提案している
長く使えるデザインがなされている
「エコロジーデザイン」を実践している
調和のとれた景観を提案している
このページの画像、テキストの無断転載を禁じます。©JDP All rights reserved.

同年度の他の受賞対象

「株式会社日立製作所」の他の受賞対象

JOIN US!
メールマガジンのご登録はこちら
Tokyo Midtown Design HubGOOD DESIGN STOREGOOD DESIGN MARUNOUCHI

グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が運営しています。

当ウェブサイトのご利用には、クッキーを使用しています。「同意する」ボタンを押すと、引き続き当ウェブサイトのすべての機能をご利用頂くことができます。クッキーに関する情報や設定変更は、クッキーポリシーをご覧ください。