GOOD DESIGN AWARD

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2003

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
フルデジタルX線テレビシステム [Winscope 2000 DBX-2000A]
部門/分類
商品デザイン部門 - 医療機器・設備
受賞企業
株式会社東芝 (東京都)
受賞番号
03A10063
受賞概要
2003年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

人体内部疾患の診療を目的としたX線撮影装置である。X線TVシステムは、消化器中心の検査に多く用いられ普及してきた。近年、検査効率の向上と病院経営の効率化のためフィルムからデジタル画像による運用が普及しつつあり、集団検診や個人病院へのニーズが高くなってきている。こうした背景のもと、普及機として機能を特化し、価格をおさえたフルデジタルX線TVシステムを開発した。

プロデューサー

株式会社 東芝 医用システム社 X線・治療部 部長 因幡昌則

ディレクター

株式会社 東芝 デザインセンター 参事 石本尚嗣

デザイナー

株式会社 東芝 デザインセンター 主務 荻原進

開始日
2002年8月22日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

従来、医用機器のデザイン開発は医師,技師のための機能や画質が優先され、患者への配慮は見過ごされがちであった。「人」と「装置」両方に対する「やさしさ」へのこだわり、医療現場のニーズや使われ方の把握に基づいた操作性の向上や患者の精神的負担を軽減する快適な検査環境実現など、ユーザ(操作者と患者)が使いやすさを実感できる商品を提供して行くことがデザイナーの務めであると考える。

デザインのポイント
1.・患者の不安感や機器の威圧感を軽減する柔らかなフォルムと暖かみのある色彩。
2.・血液等の拭き取りやすさなど清掃性の向上を配慮したフルフラット天板。
3.・見やすく使いやすい操作部は、表示パネルやスイッチ類を極力少なくする事で効率よい検査が実現。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

*寝台のコンパクト化だけでなく、狭い操作室に対してはコンパクトな操作卓をラインナップ。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

*専用プラットフォームの採用により、アップグレードへの変更を容易にした。また、最新のアプリケーションを搭載することで装置のハイレベルなサポートと長寿命化を図った。*外観カバーにおける塩化ビニール素材の撤廃、鉛部品の撤廃。*樹脂成形部品の無塗装化、材料名表示を推進し、材料の再生化を容易にした。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

*デザイン開発の前段からCGなどのシミュレーションツールを活用し顧客への意見聴取を実施、装置開発へのフィードバックを行った。*3D-CADを活用した高精度のデザイン開発により技術部とのデータ共有を推進、開発期間を短縮。

審査委員の評価

X線TVシステムとしての基本性能を無理なく造形化している。機能との関連性を重視しているとはいえ、まだデザインに改良の余地は残るが、普及機としての設計方針を造形にまとめた点は評価できる。

担当審査委員| 山中 俊治   奥山 清行   坂野 博行   戸島 國雄  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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