GOOD DESIGN AWARD

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2003

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
超電導式磁気共鳴画像診断装置 [EXCELART Vantage MRT-2003]
部門/分類
商品デザイン部門 - 医療機器・設備
受賞企業
株式会社東芝 (東京都)
受賞番号
03A10058
受賞概要
2003年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

磁気共鳴現象を利用し強力な静磁場と傾斜磁場、高周波磁場により、人体内部疾患の情報を提供する装置である。検査時間が長いことなどの問題があるが、放射線を使用しないので被曝がなく任意断面を撮影できることや、造影剤を使用せずに血流を画像化することが可能で機能面や安全性に優れている。また、妊産婦や乳幼児でも安全に検査が受けられるので、広く普及している。MRI検査を患者が安心して受けられる装置を目指し、検査空間(架台開口拡大と奥行寸短縮)の改善と当社独自の静音化技術であるPianissimo機構の採用による騒音低減を実現した。

プロデューサー

株式会社 東芝 医用システム社 MRI・検体装置部 部長 徳川充朗

ディレクター

株式会社 東芝 デザインセンター 参事 石本尚嗣

デザイナー

株式会社 東芝 デザインセンター 主務 桾澤隆

開始日
2003年9月1日
問い合せ先

株式会社 東芝 デザインセンター
Email: koji6.sato@toshiba.co.jp

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

検査時間の長いMRI検査において狭い架台空間と大きな装置音は、患者の負担が大きく、また患者の動きが正確な診断画像を得るための障害となっている。本機は、革新的な静音化技術の採用により聴感で90%騒音をカット、また世界最大の開口径と最短の架台は開放感を強調、快適な検査環境を実現した。装置の概念を一新した親しみやすいフォルムと色彩は患者の気持ちを和らげ、誰もが安心して検査を受けられる装置を目指した。

デザインのポイント
1.・患者の不安感や威圧感を軽減する柔らかなフォルムと暖かみのある色彩。
2.・世界最大の開口と短軸架台、ミラー、照明、送風システムにより人にやさしい検査空間を実現。
3.・安心感のある幅広天板と低床寝台。専用ストレッチャーにより負荷の掛らない寝台間移動を実現。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

*開発初期段階において、検討用簡易モデルや操作性検討モデルを医療現場に持ち込み医師や技師からの意見聴取を実施。今回は検討段階で原寸モデルを作成し実寸による質の高い検証を行った。*ワークフロー分析等の結果をもとに、人間工学的アプローチによる手順、誤操作等の検証を実施し、操作系のレイアウトに反映させた。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

*専用プラットフォームの採用により、アップグレードへの変更を容易にした。また、最新のアプリケーションを搭載することで装置のハイレベルなサポートと長寿命化を図った。*外観カバーにおける塩化ビニール素材の撤廃、鉛部品の撤廃。*樹脂成形部品の無塗装化、材料名表示を推進し、材料の再生化を容易にした。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

*デザイン開発の前段からCGなどのシミュレーションツールを活用し顧客への意見聴取を実施、装置開発へのフィードバックを行った。*3D-CADを活用した高精度のデザイン開発により技術部とのデータ共有を推進、開発期間を短縮。*寝台昇降部(装置側)の形状を絞り込むことで患者と医師、技師の近接性が向上。

審査委員の評価

造形において高次にバランスしており、大型医療機器にあっては威圧感を軽減しつつ、所定の機能を包含することに成功している。奥行きが冗長になりがちであることが、被験者の心理を圧迫しがちであることを考慮して短縮化に成功している点は評価できる。鎮静的なカラーリングや独自の静音技術を盛り込むことで、圧迫的な存在性を排除しようとした意図は明確であり、医療現場に及ぼす影響は多と認めることができる。

担当審査委員| 山中 俊治   奥山 清行   坂野 博行   戸島 國雄  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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