GOOD DESIGN AWARD

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2003

GOOD DESIGN|中小企業庁長官賞

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受賞対象名
プレススクラップ水平搬出システム [ピクシー プッシュタイプ]
部門/分類
商品デザイン部門 - 作業工具、産業機械、搬送機器・車両/試験機器
受賞企業
松本工業株式会社 (福岡県)
受賞番号
03A08045
受賞概要
2003年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

従来のプレススクラップ処理はシューターと呼ばれる斜路(すべり台)や別電源のエアにより排出させていましたが、排出不良による製品・機械に与える損害や作業者の安全性を始め、ダストの飛散による作業環境の悪化、電力コスト、斜路を設ける為のスペース確保等さまざまな問題を抱えていました。本製品はプレス機の上下運動を水平方向に変換させるユニットと凹凸処理したトレイを組み合わせて、別電源を必要とせずに安全に確実にスクラップを金型の外に搬出させるシステムです。従来の斜路搬出時のデッドスペースが無くなることで金型の強度アップにつながり、製作コストも大幅に改善できます。

プロデューサー

松本工業株式会社 代表取締役社長 松本茂樹

ディレクター

松本工業株式会社 常務取締役 松本伸介

デザイナー

株式会社ピー・エー・デザイン デザイン室 室長 徳永明

開始日
2003年12月1日
価格

20,000 ~ 50,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

プレススクラップ処理はどこの工場でも必要なプロセスですが、従来のエアー排出は、ランニングコストを要するだけでなく、製品の品質や作業環境にも悪い影響を及ぼすため、スクラップ処理はプレス工場の永遠の課題とさえ呼ばれています。本製品は処理の確実性・安全性の向上を始め、コスト、エネルギーの削減、そして金型のスペース効率の劇的改善を達成でき、今後生産性にも大きな影響を与える力を秘めています。 

デザインのポイント
1.プレス機の多様な速さの上下運動をスムーズに水平運動に変換するユニットで別電源も不要です。
2.凹凸のトレイ採用により、単純な水平運動でも確実に搬出でき、斜路を設ける必要がなくなりました。
3.あらゆる金型にマウントできるようにコンパクトでフレキシビリティの高い設計です。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

ユーザー各々の金型にフレキシブルに対応できるセミオーダーシステム。プレス機の動作に合わせたセッティングも可能とした。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

当製品は個々の金型に専用で取付けるため、金型の寿命(製品の打ち切り)が廃却時期となります。スチール材を使用しているため、リサイクルも可能です。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

商品の新規性を高める意味でネーミング・ブランディングを行ない、ロゴタイプ・ロゴマークの製作も提案した。

審査委員の評価

部品を受注生産する中小企業として世界的な競争力を要求されるなかで、国内生産を標榜し自社の生産性と技術の向上を目的に世界初の機能と省エネルギーを実現した新製品である。国内生産の有り様、開発への取組み、製品の市場展開の可能性を評価する。従来使っていた電力エネルギーなどを全く使わずプレス機械の機械的な動作を活用し、現行機への簡便な取付性と汎用性をそなえ、構造の一部である曲面形状の外観は煩雑感のない機能的なデザインである。

担当審査委員| 金田 博   肥田 不二夫   馬場 了   山中 敏正  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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