GOOD DESIGN AWARD

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2003

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

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受賞対象名
エレクトリックコミューター [ヤマハ Passol (パッソル) EA06・5UY2]
部門/分類
商品デザイン部門 - 自転車、バイク
受賞企業
ヤマハ発動機株式会社 (静岡県)
受賞番号
03A02108
受賞概要
2003年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

国内二輪メーカー初の量産電動二輪車。都市部を中心としたショートレンジ用途を考慮したモデルで、「新しい移動具のカタチ」を提唱。開発テーマは“ライト・スマート・クリーン&サイレント”とし、これらを達成するために独自の制御技術や最新のモーター&バッテリー技術を投入。滑らかで静かな走りと、軽量でコンパクトな車格を実現している。

プロデューサー

ヤマハ発動機株式会社 MC事業本部第4PM プロダクトマネージャー 中道正和

ディレクター

株式会社エルム・デザイン シニアプロデューサー 坂紘一郎

デザイナー

株式会社エルム・デザイン 水谷玄、竹野敦郎

詳細情報

http://www.yamaha-motor.jp/passol/index.html

開始日
2003年5月30日
価格

240,000円

問い合せ先

ヤマハ発動機株式会社 お客様相談室
URL: http://www.yamaha-motor.co.jp/

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

静かで滑るような走行感覚、ガソリンや排出ガスとは無縁のクリーンでピュアな移動具。その「新しい乗り物での、新しい移動生活のスタイル」を提案した。非常にスリムなアルミフレームを意図的に視覚化し、軽快で気軽な「散歩の足」をスマートに表現した。また乗る人の美しさを追求し、スツール感覚の、背筋を伸ばした新しい乗車姿勢を提案。電動コミューターの滑らかな走行品質をより印象的に演出した。 

デザインのポイント
1.超軽量&スリムなアルミフレームの構成そのものを意図的に視覚化し、スマートなスタイリングを表現した。
2.「乗る人の美しさ」をテーマに、スツール感覚の背筋を伸ばしたスマートな乗車姿勢を実現した。
3.エンジン音のない電動車。そこで視覚と聴覚で走行可能状態を確認できるメーター意匠とサウンド機能を提案。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

エレクトリックコミューターという全く新しい価値観の初めての商品。その最先端の技術を、親しみやすくやさしいスタイリングとインターフェイスで包み込むことを心掛けた。特に電動車特有の機能を必要とするメーターや充電器などは、誰にでも解りやすく扱いやすいデザインを最重要視した。また電動車にはエンジン音が 存在しない為、走行可能状態を「視覚で確認」できる機能的なメーターと、「聴覚で確認」できる新鮮なサウンド機能を提案。その音色までデザインした。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

「ライフサイクル全体での環境への負荷を大幅に低減させる」という極めて高い目標を開発テーマとした。その目標を達成する為に、樹脂パーツを極力排除し、リサイクル性に優れる軽量アルミ素材の多用が必至であった。そして、その「環境負荷低減の概念」と「デザインテーマ」とを融合させることで問題を解決していった。アルミパイプフレームを(樹脂パーツで覆うことなく)意図的に視覚化し、軽快でスリムなスタイリングを演出。と同時に環境への負荷の少ない製品づくりにリンクさせた。その結果、ライフサイクルアセスメント、CO2約60%・NOx約90%・SOx約80%削減という極めて高次元での目標を達成することができた。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

超軽量&スリムボディを実現するために、超薄型リアアーム一体型モーターの採用。二輪車では初のインターネット限定少量生産の採用。この商品コンセプトに相応しいビビットで新鮮なカラーバリエーションの提案。同社の歴史的名車「パッソル」のネーミングの採用等・・・、この新しい商品をとりまく「全体の環境の演出」の提案に関わった。

審査委員の評価

静かで心地良い走りも素晴らしいが、シンプルで上品にまとめ上げられたスタイル、電動の特徴をうまく生かしたカバーリング、しかもそのバッテリーカバーに用意されたカラーバリエーション等、実に細部へのデザインも行き届いている完成度の高い一品である。

担当審査委員| 長濱 雅彦   キュー・リーメイ・ジュリヤ   廣田 尚子   山村 真一   由良 拓也  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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