GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2003

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

このページの画像、テキストの無断転載を禁じます。 (C)JDP All rights reserverd.

受賞対象名
釣竿  [アーキストリアル、バイオノミクス2000グリップ付きMM632Cロッド ]
部門/分類
商品デザイン部門 - スポーツ・アウトドア商品
受賞企業
リバティーデザインズインク (United States of America)
受賞番号
03A02087
受賞概要
2003年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

グリップ部の主フレームにはシャフトの接続マウント、リール固定マウント(指の長さに合わせ前後に調整可能)があり、さらに後部にはリールやシャフトの着脱用ボールヘキサレンチ(木部グリップの取外しにも使用)が収納される。収納部にはネジが切られているのでレンチを外したネジ穴に延長グリップ(4?5種類の長さの物)を取りつければ非常に多くの釣りの用途に対応可能。延長グリップの後部にもフレームと同じネジピットがありそこにレンチを収納するため工具は常時内蔵される。木製グリップ部は特殊な形状のリールにもフィット加工が容易。世界初の多用途対応システム採用でユーザー重視サステイナブルデザイン製品として計画された。

プロデューサー

リバティーデザインズインク 社長,デザイナー羽田 久嗣

デザイナーのセルフポートレート

詳細情報

http://www.libertydesignsinc.com/j-index.html

開始日
2001年8月31日
価格

110,000 ~ 135,000円

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

スポーツフィッシングの世界で、特にシングルハンドのキャスティングロッドはルアーを飛ばすとき手に大きな負担がかかリ腱鞘炎に悩む釣り人も多い。しかしエルゴノミクス的にみて満足な物は殆どないといって良い。握る為重要なグリップは数十年間これといった進化が見られなかった。独占的な部品供給メーカー支配の結果ともいえる。当製品はそれら問題を解決した最初の本格的エルゴノミクスグリップ付きロッドとして誕生した。

デザインのポイント
1.シャフトは従来リール固定部と平行であったが大きく傾斜させたベンチオフにした為リールとのバランス向上。
2.リールを下部後方から取り包み親指を安定させるサムレストが付き人差し指を痛めないトリガー不要構造。 
3.グリップ内蔵のボールへキサーレンチ(3ミリ)でリールやシャフトの装着,分解を全て可能とした。 
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

最近の他社製品ルアーロッドの多くはブランクスルー構造といった、ロッドシャフト後部にリール固定装置や握りのグリップを差し込んだ製品が殆どであり、リールを装着したときのバランスは悪い。シャフトとグリップと腕の一致した中心に有るべき重心線がリール装着時の重さが加わると大きく偏りバランスが移動、それに起因する不要な機械的ストレスで使用者に腱鞘炎、肩こりなどの発生が多く見られる。又、ターゲットにルアーを正確に投げる時は重心の偏りに起因する偏りトルクでアキュラシー精度の低下もあった。使用者の快適安全性に関する重要な問題は多く未解決。これらを大幅に改善するバイオノミクスロッド製品として誕生させた。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

一番ストレスのかかるフレ?ムは航空機用アルミ魂からのCNC機による切削加工でミルスペックタイプ2以上の黒アルマイト処理を採用、アルミは再生で100%近く回収出来る。木部は油性の高いものを採用したため2年後も異常は見られず、耐久性は歴史のある軍用銃の木部銃床に匹敵する。使用 者が定期的に手入れしたりするメンテナンスキットも販売されているので楽しんで手入れをする。木部は古くなり傷がついても味が出てくるし、思いでのこもったものとなるので生涯捨てないと言う。木製品のためもし焼却しても有害ガスの発生はない。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

この製品はCNC加工中心の高額な超高級製品として誕生したが、やがて樹脂素材の安価な量産モデルと共存させ広く一般化させ世界の標準品としたい。この2000シリーズは高額なためセット販売では量が伸びにくいが、種々あるシャフトは購入済みのグリップに交換使用できる為にシャフトのみの追加は比格的安価となり、容易に多くのバリエーションを増やせる。対投資効果が高く、シャフトを追加購入するユーザーは増加する傾向にある。またグリップ接続用アダプターの販売も始めたため、使いにくい他社のグリップを外して当製品グリップに装着する事も可能である。ロッドメーカーや個人ユーザーへのグリップのみの単体販売もおこなう。

審査委員の評価

一見、工芸品のような趣だが、手の負担を軽くするグリップ設計等、エルゴノミクスをデザインに採り入れた高機能ロッドで、ファンにはたまらない逸品に仕上がっている。木製グリップの採用も、高級品イメージを付加するためではなく、環境のことや長期間の使用を考えたサスティナブルデザイン発想から。今後は樹脂グリップ等の量産品も考えている点も評価された。

担当審査委員| 長濱 雅彦   キュー・リーメイ・ジュリヤ   廣田 尚子   山村 真一   由良 拓也  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

ページトップへ