GOOD DESIGN AWARD

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CC

2022

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
8Kデータビジュアライゼーション [新型コロナウイルスの進化地図]
事業主体名
日本放送協会
分類
一般・公共用コンテンツ
受賞企業
日本放送協会 (東京都)
受賞番号
22G171291
受賞概要
2022年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

世界各地から集められた新型コロナウイルスの膨大な遺伝情報データベースを利用して、変異株の発生時期と場所からその動向をリアルタイムに追跡でき、高精細なCGアニメーションとして可視化するシステムを開発した。報道番組や展示に活用し、最新の医学・生命科学の研究からわかる変異株の特徴や来歴を一般視聴者にわかりやすく提供できた。

デザインのポイント
1.国立感染研をはじめ国内外の生命科学や疫学の研究者達が更新しているデータをリアルタイムで映像化できる
2.国際的な移動制限や検疫対策がウイルス拡散にどう影響したかを理解でき、専門家からも高い評価を受けた
3.画面視点や時間の移動を記録でき、リアルタイムにムービーが生成できる操作性の高いインターフェイス
プロデューサー

日本放送協会 メディア総局 展開センター 安齋直+NHKエデュケーショナル コンテンツ制作開発センター 勝間田智之

ディレクター

NHKエデュケーショナル コンテンツ制作開発センター 井城元、金秦希+東海大学 医学部 中川草+カシカ 奥健太郎

デザイナー

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 山辺真幸

詳細情報

https://timespacephylogeny.xyz/

利用開始
2020年9月
販売地域

日本国内向け

設置場所

テレビ「NHKクローズアップ現代+」(2021年1月, 6月)他、展示「東京ミッドタウンTUB」他

受賞対象の詳細

背景

新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた2020年5月に開発に着手。ウイルスの遺伝情報が各地で解読され、オープンデータとしてサイト(Nextstrain)に公開されていることがきっかけとなった。当初、未知のウイルスの特徴を調べる目的で、科学者やデザイナー、エンジニア、番組ディレクターが議論を重ねて開発が始まった。その後、新しい変異ウイルスが次々と登場してくる中で、科学者-マスメディア-市民の3者をつなぐコミュニケーションのツールとして、報道番組や展示で幅広く活用されていくことになった。

経緯とその成果

科学的なデータビジュアライズでは、データの正確さや複雑さを残しながら、いかに直感的に訴えかけるデザインにするかにハードルがある。その壁を科学者や番組制作者と議論しながらプロトタイプを重ねて埋めていく手法で乗り越えた。最新のデータを入れていくことで、変異ウイルスの感染ルートの特定や水際対策の検証など多様な利用法が見えてきた。さらに8Kの特性として複雑で細かな現象を、広い視野で見ることができるため、専門家や市民たちが新しい気づきを生み出すツールとしての可能性も開いた。

仕様

新型コロナウイルス遺伝情報データベースを可視化し8Kモニター(60-90インチ)に映し出す。テレビ番組での解説用CGムービーとして利用。展示では一般来場者がトラックボールで操作が可能。特別に描画性能を高めたWindows環境で動作する。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

テレビ番組「クローズアップ現代」のアーカイブ記事
クローズアップ現代+ 最新研究で迫る変異ウイルス感染防止策(2021年6月23日放送)
クローズアップ現代+ ビッグデータで読み解く 新型コロナの“今後”(2021年1月13日放送)

審査委員の評価

8Kという超高解像度を生かした、美しく高精細なデータビジュアライゼーションである。現代社会においてデータはますます重要度を増しており、社会現象を俯瞰するためには複雑なデータの把握が欠かせない。このプロジェクトでは新型コロナウイルスの世界的拡大を、数字の羅列やグラフではなく、時間と空間の紡ぐ「流れ」として表現することに成功している。こうした斬新な視覚化は、人類に新たな俯瞰的視点をもたらすだけでなく、未知なる問題への気づきや、より効果的な予防のための重要なヒントをもたらすであろう。

担当審査委員| 鹿野 護   上西 祐理   河瀬 大作   小西 利行   ムラカミ カイエ  

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