GOOD DESIGN AWARD

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CC

2021

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
商業・公共・宿泊複合施設 [ミナカ小田原]
事業主体名
万葉倶楽部株式会社
分類
商業のための建築・環境
受賞企業
万葉倶楽部株式会社 (神奈川県)
株式会社アンデザイン (東京都)
五洋建設株式会社 (東京都)
株式会社シェルター (山形県)
株式会社石井工務店 (静岡県)
受賞番号
21G131220
受賞概要
2021年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

小田原駅隣接地区整備事業の市公募に当選した複合施設。小田原城に繋がる立地を生かし、江戸時代の宿場町の賑わい再現を大型木造商業施設に込めた。交流広場を挟んで各種公共施設と宿泊施設の入る高層棟は透明感のあるデザインとした。市民・観光客の賑わいを交流広場に求心させ、伝統建築と現代建築の両方が高度に協調するデザインを実現した。

デザインのポイント
1.宿場町再現:伝統美豊かな木造建築で低層棟を大規模に構築し、小田原城との景観連続性を確保した。
2.両棟の協調:高層棟をフラットなガラス外装とし、低層棟や小田原城の映り込みで情景拡張を図った。
3.交流広場:両棟を駅デッキからの3階レベルの広場で繋ぎ、市民と観光客による宿場町の賑わいを創出した。
プロデューサー

万葉倶楽部株式会社

ディレクター

万葉倶楽部株式会社一級建築士事務所 木下克彦

デザイナー

万葉倶楽部株式会社一級建築士事務所 木下克彦、山口優、目黒森央、八代直子+株式会社アンデザイン 佐々木博一、立川祐介+五洋建設株式会社 鈴木伸司、原田彩子、大石隆誠+株式会社シェルター 菅野敏一、伊藤克彦

上:万葉倶楽部、左中:アンデザイン、左下:シェルター、右下:五洋建設

詳細情報

https://www.minaka-odawara.jp/

利用開始
2020年12月4日
設置場所

神奈川県小田原市栄町1丁目1番15号

受賞対象の詳細

背景

2016年8月に小田原市広域交流施設ゾーン整備事業が公募された。整備方針は「市民、観光客等来訪者にとって、広域交流拠点にふさわしいゾーンとするため、商業・業務施設を公共・公益施設を含めて配置するとともに、人々の交流、憩い、待ち合いなどの適切な規模の公開スペースを確保して、複合集客と広場を一体的に整備する。」とされていた。その中で、小田原駅東口のペデストリアンデッキからの小田原城(お城)への視線を遮らないための低層棟・高層棟の分離配置とその間の地上広場もすでに例示されていた。当時国内では間伐材有効利用から木造建築推進の機運も高まっていた。小田原が地元の事業主は、小田原駅周辺の活性化のために、この低層棟を前例のない規模で伝統木造建築とすることを提案した。小田原駅周辺が、城下町・宿場町として栄えた歴史を踏まえ、「宿場町のこころを、いまに再現する」を提案書における本施設のデザインコンセプトとした。

経緯とその成果

デザインの主課題は、木造伝統建築と現代建築の一見相容れないものをいかに調和・連携させ、それぞれが必然である関係性をデザイン上どう構築できるかであった。そこで両棟間を駅デッキからの3階レベルで繋ぐ交流広場で繋ぎ、高層棟の広場側に蔵造の二双屋根を敷設することで、デザインの連続性を計った。壁全面のガラス外装は、低層棟や遠方にある小田原城を映し出すことで、高層棟に透明感を持たせ、無限のスクリーンとして宿場町の情景を映し出すことに成功した。防火地域内の大型木造建築を耐火構造とすることが求められたが、これには共同設計者の木造耐火技術で対応できた。オープン後は再現された宿場町の木質系内外装材も経年変化により風情豊かになるが、これも木造建築ならではの特長である。小田原城は小田原市の中心観光施設であり、海外観光客にも小田原城への道中で日本の宿場町へタイムスリップしたかの様な体験を提供できる施設となった。

仕様

■敷地面積:5,639.70㎡、■建築面積:4,054.00㎡、■延床面積:31,419.40㎡、■構造・規模:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、一部木造:耐火技術「COOL WOOD」使用)、地下1階・地上14階・塔屋1階、■主要用途:ホテル・物販店舗・飲食店舗・事務所(ハローワーク、労働基準監督署、銀行など)・集会場・診療所・図書館・子育て支援センター・保育所など+駐車場+屋上展望足湯公園

どこで購入できるか、
どこで見られるか

神奈川県小田原市栄町1丁目1番15号
ミナカ小田原公式ホームページ

審査委員の評価

日本中で駅前広場ほど形骸化した場所はないでしょう。地方に行けばどこも同じようなホテルとチェーン店の景色が拡がっています。その意味でこのプロジェクトが作り出そうとしている賑わいは意欲的である。技術や、コスト、そして過去を現代に甦らせることに対する葛藤を超えて、新たに伝統木造を作るということをやり切っているということに、このプロジェクトの魅力があり、また人を惹きつけていると感じています。

担当審査委員| 原田 真宏   芦沢 啓治   永山 祐子   吉田 愛  

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