GOOD DESIGN AWARD

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CC

2021

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
飲食店 [市場の中のフレンチ/NALA]
事業主体名
松井 康
分類
商業のための建築・環境
受賞企業
森 敬幸 一級建築士事務所 (福岡県)
受賞番号
21G131213
受賞概要
2021年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

小さなフレンチのお店をされていたご夫婦がお子様の誕生を機に店舗(兼ご自宅)を建てることになりました。敷地は食材の仕入れなどでお世話になっていた近所の古い市場の中です。アジアの屋台のような雑多な雰囲気の中で気軽に食事を楽しめる小さな賑わいの場を計画しました。

デザインのポイント
1.老朽化したアーケードの解体によって生まれた旗竿敷地を有効活用し、かつての市場の記憶を継承している。
2.前面に小さな庭を作り、通りを引き込むことで自然と立ち寄りたくなる建物としている
3.奥へと伸びるトンネルのような形状と屋根に突き出したユニークな植栽により親しみやすい外観となっている
デザイナー

森敬幸+株式会社くまがえ工務店 熊谷大毅+大前左官 大前恵則、梶田茜+浦田庭園設計事務所 浦田知裕

詳細情報

http://mori-archi.com/WORKS/pg100.html

利用開始
2020年10月1日
設置場所

福岡県北九州市八幡東区茶屋町1-8

受賞対象の詳細

背景

地域の人々に安くて美味しいお店として親しまれているフレンチのお店です。今までテナントでご夫婦2人で営業されてきましたが、お子様の誕生を機に店舗兼住宅を建てる事になりました。「気取らずにカジュアルな雰囲気の中で料理を楽しんで欲しい」というご夫婦の想いを実現する敷地として選んだのは、以前から食材の仕入れでもお世話になっている昭和の雰囲気がそのまま残る古い市場の一角でした。周辺に大きなスーパーやドラッグストアなどが続々と開店する中で現役店舗はすっかり減ってしまいましたが、それでも負けじと頑張る商店街は地域の人々に愛され続けています。老朽化したアーケードの解体によって生まれた市場の隙間を縫うように建つ小さなフレンチが市場と一緒に地域の人々に末長く愛され続ける事を願っています。

経緯とその成果

賑やかなで雑多な市場の中で店舗建築としての存在をどうアピールするかが一番の課題でした。まず建物を3mほどセットバックし、緑のアプローチとする事で市場の中に小さな公園のような抜けを作りました。次に間口3mの建物はトンネルのような外観とすることで奥への繋がりを想起させ、自然と立ち寄りたくなるようにしています。最後に屋根には「少し大きめのアフロヘアのかつらを被ったような」くすっと笑えるような植栽を施し、アプローチの緑と合わせて垂直に伸びる庭とすることで狭い間口を逆手に取ったデザインとしています。

仕様

敷地面積:154.61m2 延べ面積:128.36m2(うち店舗部分59.70m2) 建築面積:93.32m2 木造2階建

どこで購入できるか、
どこで見られるか

福岡県北九州市八幡東区茶屋町1-8
NALA
nalayahatajapan

審査委員の評価

クライアントであるご夫婦が希望した空間はきっと小さいながらも親密な空気が生み出されるような場所であったのだろう。ここでは旗竿という敷地条件と非常に相性が良い”小さい”ことや”隙間”という要素を計画の軸として、市場の隙間の小さな公園のような路地や庭、小さな中庭を持つレストラン兼自宅が、誰もが身近に感じる心地よいスケール感で設計されている。建物をセットバックさせて生まれた庭はポケットパークのように、街とのつながりを生み出し、その小さな余白によって、市場とレストランの関係性、レストランから商店街や地域の人々へとその関係性は触手を伸ばし長期的な街との関わりや、良好なサイクル、コミュニティーを生み出していく。そんなきっかけの場となることがイメージされる愛らしい建築となっている。

担当審査委員| 原田 真宏   芦沢 啓治   永山 祐子   吉田 愛  

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