GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
閉校活用・体験滞在型宿泊施設 [ユクサおおすみ海の学校]
事業主体名
株式会社Katasudde
分類
地域・コミュニティづくり
受賞企業
株式会社Katasudde (鹿児島県)
株式会社ブルースタジオ (東京都)
株式会社大隅家守舎 (鹿児島県)
株式会社プラスディー設計 (鹿児島県)
受賞番号
20G201313
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

鹿児島県鹿屋市における閉校となった市立小学校を活用した宿泊施設。「おおすみの人と自然が先生です」をコンセプトに、周辺住民、市民の積極的な参加を促しながら大隅地域の“日常”の生活体験を価値として提供する宿泊施設および観光交流施設

デザインのポイント
1.“官・市民連携”による遊休公共不動産の活用
2.市民が参加可能な公的空間と地域ツーリズムの両立
3.シビックプライドの創出と多彩な市民の交流による地域活性化
プロデューサー

株式会社ブルースタジオ 大地山博、大島芳彦、石井健+株式会社大隅家守舎 川畠康文、小林省三、大山真司、馬場祐介

ディレクター

株式会社ブルースタジオ 大地山博+株式会社Katassude 川畠康文

デザイナー

株式会社ブルースタジオ 大地山博、大島芳彦、石井健、薬師寺将、永山由里香、大木錦之介+株式会社プラスディー設計室 川畠康文

詳細情報

https://yukusa-ohsumi.jp/

利用開始
2018年7月15日
価格

3,500 ~ 10,000円 (宿泊費/泊・人。※宿泊人数、部屋タイプ、シーズン等によって変動。)

設置場所

鹿児島県鹿屋市天神町3629-1

受賞対象の詳細

背景

大隅地域における少子高齢化、若年層の人口減少は九州地方の中でも顕著で、鹿屋市では過去10年間に10校の小学校が閉校となった。本プロジェクトの対象、鹿屋市立菅原小学校も2013年に閉校。一方周辺地域の産業構造は極度に一次産業に傾倒しており、ことに観光産業に関しては豊かな自然・食・歴史文化などの強みを持ちながらも宿泊インフラ、二次交通に乏しく開拓不十分である。そこで私たちは菅原小学校の廃校活用策として当校卒業生などを中心とした周辺市民をホスピタリティーの「提供者・当事者」として巻き込んだ地域の生活体験を価値とする宿泊施設を計画。現地に運営法人を立ち上げた上で鹿屋市から土地建物を借り受け、事業開始に至る。観光産業が未熟である一方、国立鹿屋体育大学を中心としたスポーツ関連施設の充実から当地域のスポーツ合宿の受け入れは県内でも突出していることに着目。鹿屋市とも共同し広域からのさらなる合宿需要を喚起。

経緯とその成果

閉校後も学校跡地をグランドゴルフ、卓球、軽トラ市などで日常的に利用していた周辺市民の活動のタイミングをきっかけに、本事業の趣旨説明会や市民との親睦バーベキューなどを学内で重ね、地域とコミュニケーションをとりながら、宿泊施設開業後に提供可能なホスピタリティー、コンテンツ、役割を模索。ことに隣接する古江港の漁協青年部、自治会、市役所関係各所との運営上の連携は開業準備段階より今に至るまで強固である。当施設内の食堂「さのぼい」では地域から得られる豊かな食材を利用した食事を宿泊者のみならず多くのビジターに提供している。また本施設には準備段階より事業パートナーとして特定非営利活動法人Lankaの運営によるシルクスクリーン工房Suddo、チョコレート工房 Kiitos、そしてプロサイクルショップ鹿児島Fun Rideがテナントとして入居。それぞれが地域性豊かな体験型コンテンツを滞在者に提供している。

仕様

【施設概要】 敷地面積|17,515.78㎡ / 施設規模|校舎1棟、体育館、プール、校庭、遊歩道 / 建築面積|校舎:731.87㎡(体育館:460.21㎡) / 延床面積|校舎:1219.75㎡(体育館:476.06㎡) / 構造・階数|校舎:RC造2階建(体育館:RC造地上1階地下1階) / 既存建物年数|1976年2月

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ユクサおおすみ海の学校公式HP、ユクサおおすみ海の学校:鹿児島県鹿屋市天神町3629-1
ユクサおおすみ海の学校公式HP

審査委員の評価

海を望む高台。とても素敵な景色に位置する学校跡地が宿泊施設に変わった。ここでは新たなコミュニティの形成につなげることを目的に、様々な取り組みが進んでいる。その活用方法や関わる人材も多様。全国で廃校利用の事例は多くあるが、この施設は人の顔が見える点、そして関わる人たちの人生が豊かに変わるだろうことが容易に想像できる点が大いに評価された。今後も引き続き自由な活動を続けてほしい。

担当審査委員| 井上 裕太   川上 典李子   ナカムラ ケンタ   山出 淳也   山阪 佳彦  

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