GOOD DESIGN AWARD

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2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
調剤薬局 [プラス薬局みさと店]
事業主体名
株式会社ファーマ・プラス
分類
公共の建築・空間
受賞企業
工藤浩平建築設計事務所 (東京都)
株式会社ファーマ・プラス (群馬県)
受賞番号
20G171108
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

榛名山のふもとの社会福祉施設に囲まれた一画に、調剤薬局を計画した。 処方箋がなくても気軽に立ち寄れる「みんなのより所」となる空間を考え、 調剤室を中心に回廊を配置し、断面的にも平面的にも入れ子状の構成とした。 段々状の天井から差し込む光や風が外のような開放感を与え、おおらかで明るく爽やかな居場所となった。

デザインのポイント
1.平面的にも断面的にも入れ子構造を展開し、明るくおおらかな「みんなのより所」となる薬局を実現した。
2.ディテールを極力標準化し、シンプルなグリッドで全体を構成することで施工性・経済性・合理性を追求した。
3.空間に対して無理のない環境性能を考え、内部空間の快適性を保ちながら明るい外のような空間を実現した。
デザイナー

工藤浩平建築設計事務所 工藤浩平、小黒日香理

詳細情報

https://www.pharma-plus.co.jp/shop#a03

利用開始
2019年11月
販売地域

日本国内向け

設置場所

群馬県高崎市箕郷町矢原15-1

受賞対象の詳細

背景

現在、調剤薬局は全国でコンビニエンスストアさえもしのぐ数となっている。 医療を支えるインフラとしてこの国に根づいた一方で、病院の前に乱立し、処方箋を受け取り、薬を渡すだけの一義的なサービス内容のものが多く目立つ。そこで政府は「門前薬局」を削減させ、「かかりつけ薬局」を増やし、地域に密着した健康情報の拠点とすることを打ち出した。 今回のクライアントはこの状況下で、患者と薬剤師が信頼関係を築き、日常の健康管理から専門的なサポートまでを医療のチームの一員として参画していくことを理念としている。それは薬局が医療の一端を本当の意味で担うことだと感じた。 みさと店には、ドライブスルーや健康教室や健康相談に加えて、漢方のサービスやキッズスペースやライブラリーなどが求められた。また前述した背景から、処方箋がない時でも気軽に地域の人に利用してもらいたい、より所となるような場所にしたいという要望があった。

経緯とその成果

平面的にも断面的にも、ガラスの大きな回廊が調剤室を包み込む入れ子の構成のし、正方形の平面、等間隔に積層する屋根、繊細なディテールによって自律した印象を与えた。人の集まる場について考え、神社やモスクの霊廟のように、ただそこに凛と佇む小さな「お堂」のようなイメージを持って設計した。求められたコストと3ヶ月という短い工期から木造を選択し、施工性・経済性・合理性を追求しながらシステマチックでシンプルに全体を構成した。与件や要求を超えようとするために生まれたシンプルな強い構成であるが、縁側のように四周を取り巻く庇が落ち着いた居場所をつくり、最大で5500mmの天井高さから降り注ぐ光や、木とサッシュのストラクチャーが一体となったファサードが、おおらかで透明な空間をつくっている。 従来の、病院のそばにある小さくて閉鎖的な薬局のイメージを打破するように、この薬局は明るく爽やかに、堂々と独立して建っている。

仕様

敷地面積:631.180m2 建築面積:280.562m2 延床面積:200.222m2 構造・階数:木造、1F

どこで購入できるか、
どこで見られるか

群馬県高崎市箕郷町矢原15-1プラス薬局みさと店
プラス薬局みさと店/株式会社ファーマ・プラス
プラス薬局みさと店/工藤浩平建築設計事務所
プラス薬局みさと店/株式会社住建トレーディング

審査委員の評価

調剤薬局というと、多くの患者が行かなければならない場所ではあるものの閉鎖的であり、清潔ではあるものの心地よさとは縁遠い空間が、当たり前のように求められまたデザインされてきあtつくられてきた。ここでは、調剤薬局がある種のパブリック空間として、開放的かつ居心地が良さそうな開かれた空間としてデザインされ、これまでの同種の施設では見られなかった新しい調剤薬局のイメージを作り上げている。

担当審査委員| 伊藤 香織   五十嵐 太郎   山崎 亮   山梨 知彦  

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