GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
バナーポール・フットライト [YF-A7140/YF-A7141]
事業主体名
群馬県
分類
公共用機器・設備
受賞企業
ヨシモトポール株式会社 (東京都)
株式会社Tetor (東京都)
東京大学 景観研究室 (東京都)
受賞番号
20G120748
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

超高精度の金属加工により摩擦のみで異種金属を一体化するスリップジョイントの技術を開発し、各金属の長所をいかした一体的な造形美をもつフットライトとバナーポールを実現した。腐食や構造的弱点などの従来の金属接合の課題を克服し、維持管理費の大幅な低減と公共空間の魅力向上を両立する汎用性の高い製品のプロトタイプを提示した。

デザインのポイント
1.従来の異種金属接合の課題を克服した維持管理費の低減と公共空間の魅力向上を両立する汎用性の高い製品
2.摩擦のみで異種金属を一体化するスリップジョイントの技術を実現する超高精度の金属加工技術の開発
3.異種金属を組み合わせたバナーポールと繊細な照明デザインのフットライトによる新しい都市景観の創出
プロデューサー

東京大学景観研究室 助教 福島秀哉

ディレクター

ヨシモトポール株式会社 常務取締役 北村仁司/プロジェクトSE部 係長 小杉達郎

デザイナー

株式会社Tetor 代表取締役 山田裕貴+ヨシモトポール株式会社 技術部 係長 西海隆平

利用開始
2020年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

群馬県高崎市岩押町

受賞対象の詳細

背景

現在日本の各地域では、人口減少・少子高齢化に伴う社会保障費増などにより公共事業費が逼迫する一方、都市間競争の激化を背景に、地域特性をいかした質の高い都市空間整備の重要性が益々高まってきている。これら公共事業・都市空間整備を取り巻く多様な社会要請の中で、ストリートファニチャーに求められる役割は大きく、地域性の反映などの高いデザイン性と、コストや維持管理費の低減などの条件を同時に満たすことが求められている。一般的に、鋳鉄は高い造形性と質感、耐久性をもつ一方で、高価かつ一定規模以上の製品制作が不利である。またスチール等長大な加工が比較的容易な金属は造形性と質感に劣る。また、異なる性質を持つ異種金属を組み合わせた製品開発においては、接合における腐食や構造的弱点などの課題があった。本製品では、多様な社会的要請への対応に向け、スリップジョイントの技術開発による異種金属を組み合わせた製品開発を試みた。

経緯とその成果

群馬県によるコンベンションセンター(Gメッセ群馬)建設に伴い、高崎駅から伸びる東毛広域幹線道路とGメッセ群馬を結ぶ新たな都市計画道路が計画された。合わせて高崎駅からGメッセ群馬までの都市空間の魅力向上と利用者誘導のため、コスト、維持管理に配慮しつつ、地域性を反映した造形美をもつバナーポールおよびフットライトの設置が検討された。人が触れる足元に造形性と質感のある鋳鉄を、繊細な柱に鋼管を用い、両者をスリップジョイントで一体化することにより、群馬県の絹産業をモチーフとしたGメッセ群馬と街路のデザインに合わせた、糸針のような繊細なバナーポールと造形性の高いフットライトをデザインした。下部の造形を揃えたバナーポールとフットライトが並ぶ凛とした佇まいとともに、高い精度の鋳造技術に支えられたミニマムでエッジの効いた配光部の柔らかな明かりが、新たな都市景観を創出している。

仕様

①バナーポール:h4550、外形(鋳物部)[下段:楕円200×168-上段:φ80]、(鋼材部)[φ80-φ25]  重量:70kg  材質:下段(ダクタイル鋳鉄)、上段(鋼管+丸鋼) ②フットライト:h800、外形[下段:楕円200×168-上段:φ80]  重量:30kg  材質:ダクタイル鋳鉄

どこで購入できるか、
どこで見られるか

群馬県高崎市岩押町、Gメッセ群馬周辺
Tetor
ヨシモトポール株式会社

審査委員の評価

金属ポールがそのまま突き出すことが当たり前となっている公共柱の施工状況に対し、新たな技術開発からのあらたなたたずまいの創出という地味ながらも画期的なデザインアプローチが高く評価された。素材とその複合、施工技術開発により、軽やかで空に溶け込むようなポールを生み出しており、時に空間に溶け込み、あるいはそのまちならではの存在感を公共空間設計者が自由に検討できるパブリック部材として全く新しい。公共工事においては高い安全基準を満たすことが必須であるが、この分野を熟知した老舗企業が、こういったアグレッシブなデザインアプローチを行い製品化したことに敬意を表したい。

担当審査委員| 田子 學   佐藤 弘喜   鈴野 浩一   長町 志穂  

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