GOOD DESIGN AWARD

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2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
木造トラス構法 [新シザーズトラス構法]
事業主体名
株式会社ジェーエーシー
分類
産業・商業・公共建築のための構法・工法
受賞企業
株式会社ジェーエーシー (宮城県)
受賞番号
19G141159
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

限りある資源を社会にどのように再循環させるかを企業理念に、地域と連携し、循環型社会をつくることを目指す会社です。この理念に沿う建築とするため、構造材に間伐材を利用し、外壁材には古紙やプラスッチックをリサイクルした材料を開発する等、木資源の有効活用やリサイクル資源の活用に資する建築を目指しました。

デザインのポイント
1.間伐材や小口径木材等の木材資源の有効活用を可能にしたスリーヒンジトラス構造
2.回動機構を有するヒンジ部材の開発と部材のユニット化による建て方の簡略化
3.部材の軽量化とボルトによる簡易な接合部により、多くの人が扱えるようにし、波及する範囲を拡げること
デザイナー

合同会社宇和建築設計事務所

詳細情報

http://uwaa.co.jp/cn2/pg1.html

利用開始
2019年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

宮城県刈田郡蔵王町大字小村崎字山崎14-1

受賞対象の詳細

背景

資源の有効活用に意識的な事業者と設計事務所が、間伐材を素直に利用し、魅力的な建物をつくるために共に考え、アイディアを出し合い、非常にダイナミックなプロセスを経て生まれたデザインです。日本の豊かな森林を守るには計画的に間伐し、管理された森林が重要であること、そしてその間伐材や木材の利用を社会全体で考えなければならいなことは重要なことです。しかし、その材料の建築的な利用法は、集成材やCLTなど二次加工されるか、内装材として利用されているのがほとんどだと思います。そこで、間伐材をそのまま構造材に利用し、二次加工に必要なエネルギーを消費することなく、資源を有効に活用すること、そして容易にリサイクルできること。また、簡易で、汎用性の高い構造・構法とすることにより、波及効果が高く、様々に応用が利くのではと思い、間伐材を用いた構造デザイン、構法システムを考えるに至りました。本計画はあくまでその一例です。

経緯とその成果

木材資源の有効活用を促進するため、間伐材をそのまま構造として利用すること、汎用性が高く、簡易につくることのできる構法とすることを目指しました。間伐材を利用することから、小断面の部材で構成する必要があります。部材の基本寸法を見付36mm、せい120〜180とし、スパンや応力に合わせ、部材を複数枚重ねてボルトで綴り、柱梁を一体化したトラスフレームによるスリーヒンジ構造としました。接合部はボルトで綴るだけなので、熟練の技術を要せず、建築作業に不慣れな方々でも安易に組み立てられるよう配慮しました。また、スリーヒンジの特徴を活かした回転・移動が容易な棟金物を開発し、小規模の建物であれば、工場で加工組み立てを行い、現場で複数ユニットを揚重し、設置することが容易な工法としています。小断面部材による繊細な木の架構は、木造ならではの軽快で、気持ちのよい空間をつくり出しています。

仕様

敷地面積:38,159.01m2、建築面積:358.50m2、延床面積:250.39m2 構造・階数:木造平屋建て、構法:間伐材を利用したトラス構法 、軒の高さ:4.5m、最高高さ8.15m、スパン10.92m、桁行1.82m

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社ジェーエーシー:宮城県刈田郡蔵王町大字小村崎字山崎14-1
株式会社ジェーエーシー

審査委員の評価

昨今、木造に注目が集まっている。木造の良さはまず軽量であること。また部材は製材としておおむねスタンダードにのっとって生産されているが、柔らかく加工が容易なため、ルーズな造りこみが許される。そういうわけで、住宅メーカー以外では、木造の軽量化を生かし建て方までを睨んだシステムは、あまり登場してこなかった。ここではプルーヴェの仕事を彷彿とさせるヒンジを利用した簡易な建て方を含め、更に再利用を睨んで製材を極力手を加えないで用いるなど、アイデアが詰まったシステムが提案されており、評価を集めた。

担当審査委員| 永山 祐子   浅子 佳英   林 厚見   山梨 知彦  

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