GOOD DESIGN AWARD

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2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
墓苑および法要棟 [風の丘樹木葬墓地]
事業主体名
宗教法人 慈眼寺
分類
ランドスケープ、土木・構造物
受賞企業
宗教法人 慈眼寺 (東京都)
株式会社SRAN DESIGN (東京都)
西武造園株式会社 東日本統括支店 (東京都)
MOA Creation (富山県)
受賞番号
19G141156
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

風の丘樹木葬墓地は、東京都八王子市の多摩丘陵の一部の、大空が広がり風が心地よく吹き抜ける丘にある樹木葬墓地です。現代の墓地の問題である継承者や維持管理を必要とせず、"土に還る"という樹木葬のコンセプトを体現した空間で、周囲の環境に溶け込む場所で静かに故人を想うことができます。

デザインのポイント
1.樹木葬墓地の思想に、ソフト面からハード面まで一貫性をもった空間・所作の提案(埋葬方法、献花台等)
2.空間的・時間的つながりを持ったデザイン ( 多摩丘陵の地形との一体化、次世代へ受け継がれる埋葬形式)
3.墓のランドスケープと一体となった建築
デザイナー

SRAN DESIGN Inc. 関野らん 宮村綾乃+MOA Creation 今井紫緒、長田堅二郎

(左から) 関野らん 宮村彩乃 今井紫緒 長田堅二郎

詳細情報

https://kazenooka.tokyo/

発売
2016年7月
価格

540,000円 (有期限使用区画(1人)54万円〜 2人区画, 永代供養区画あり)

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都八王子市片倉町939-6 風の丘樹木葬墓地

受賞対象の詳細

背景

墓地の継承者不足や宗教離れとともに墓石のデザインへの疑問が増し、墓の形式は過渡期にある。後継が必要なく比較的リーズナブルな樹木葬墓地は墓問題の解決策として注目されているが、都市部の樹木葬墓地は霊園の一角を花壇のようにした形式上だけのものが多く、樹木葬独自のコンセプトと形式を活かした新しいデザインがなかった。 墓地は一度造られたら100年以上あり続けることが望まれる。樹木葬が一過性の流行ではなく、文化に根付き永く受け継がれるものになるためには、地縁血縁の結びつきがなくともそのモノ自体が時代を超えて人から愛され、護られていくような新しいかたちを提案する必要がある。 樹木葬墓地の本来のコンセプトである"土に還る"という思想から、そこでのお参りの仕方やお花の供え方など、埋葬の形式と思想、所作、ハード面からソフト面まですべてが一貫性を持ち、時代を超えて人に共感されるものを目指した。

経緯とその成果

新しい埋葬形式として近年注目を集めている樹木葬の元来の"土に還る"という考えは、宗教・時代を問わず広く人々に受け入れられる墓になりうる。そのコンセプトを場から感じられるよう多摩丘陵の一部である場所の特徴を生かし、周囲の地形と一体化する緩やかな地形を作り芝生で覆い埋葬エリアとした。 埋葬エリア内は35cm四方の2人用の個別埋葬区画が格子状に配置されているが、GPSで位置を管理し、区画を仕切る構造物はない。遺骨を埋葬すると芝生を掘った跡が残りしばらくは埋葬された場所がわかるが、時間とともに消えていき徐々に土に還っていくと感じられればと考えた。 故人の名前の銘板は丘の外からは見えず、中央を通る園路に入ると見えてくる。 献花は花の部分だけを水に浮かべる。花が多くなるほど美しく見えるこの献花台は、たくさんの方が一緒に眠る樹木葬だからこそできる特別な風景をつくり出す。

仕様

敷地面積:5,771㎡ 法要棟:建築面積 524.34㎡ 延床面積 459.96㎡ 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造  墓苑:墓域面積 1,337㎡ 総区画数 3,949区画

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都八王子市片倉町939-6 風の丘樹木葬墓地
風の丘樹木葬墓地HP

審査委員の評価

これから増えていくであろう樹木葬というかたちを空間的にどのようにモデル化していくかを丁寧に考えたプロジェクトである。風景の美しさもさることながら、埋葬の方法や訪れる人の体験のシークエンス、管理運営の方法まで、全体をデザインの対象として捉えて一貫性を持って一つの場のあり方を提示している。これからの時代の墓地の問題に対する明確な前進が示されていると言える。

担当審査委員| 永山 祐子   浅子 佳英   林 厚見   山梨 知彦  

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