GOOD DESIGN AWARD

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2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [ザ・パークハウス 桜坂サンリヤン]
事業主体名
三菱地所レジデンス株式会社、西日本鉄道株式会社
分類
中〜大規模集合住宅
受賞企業
三菱地所レジデンス株式会社 (東京都)
西日本鉄道株式会社 (福岡県)
受賞番号
19G131013
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

土砂災害特別警戒区域レッドゾーンに該当していた斜面計画地において、自然災害から周辺エリアを守る役割と、自然本来の保全を両立した大規模集合住宅。福岡県との協議にて建物基礎部分で造成法面を支える手法が初めて認められたことにより、自然本来の高低差や生態系に寄り添う立体回遊空間を舞台とした「森と共生するライフスタイル」を実現。

デザインのポイント
1.エリア貢献:建物基礎で造成法面を支える手法にて土砂災害特別警戒区域指定を解除、自然災害から地域を守る
2.住環境貢献:高低差40mの自然地形を活かした共用空間を展開、身近に自然を享受しやすく回遊性を高める
3.地域環境貢献:自然への意識を醸成するコミュニティ活動を展開、住まい手自らが森の保全の担い手となる
プロデューサー

三菱地所レジデンス株式会社 九州支店長 貝守学/九州支店 田端学、茂呂昌文+西日本鉄道株式会社 住宅事業本部 マンション事業部長 佐藤仁俊

ディレクター

三菱地所レジデンス株式会社 藤井啓、山崎大樹、髙師健人+西日本鉄道株式会社 豊岡俊也、原周一郎+株式会社SKM設計計画事務所 柴田知彦

デザイナー

株式会社SKM設計計画事務所 石井飛鳥、市川奨、金戸圭+三井住友建設株式会社 栗田淳、島方哲也、佐藤武

株式会社SKM設計計画事務所 柴田知彦

利用開始
2018年10月31日
価格

31,180,000 ~ 133,980,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

福岡県福岡市中央区桜坂三丁目288番1

受賞対象の詳細

背景

福岡市の中心部・天神から2㎞圏に位置し、約86.8ヘクタールもの照葉樹林帯が連続している本計画地。敷地内には約40mの高低差があり、土砂災害特別警戒区域レッドゾーンに該当していた。近年、全国的に⼤規模な自然災害が相次ぐ中、計画に際し区域指定解除は大きな意義があったが、一方で、解除を目指した一般的な擁壁造成手法には、都市に残された貴重な生態系に悪影響を及ぼす恐れがある。そこで本計画においては、『周辺エリアの安全』と『自然本来の保全』を両立することが切り口となった。更に、自然地形に寄り添う建築計画やプログラムの展開により、ここでしか得られない『本物の自然』を日常的に享受でき、自然に対し人々の意識が自ずと向くポテンシャルを有している。住まい手自らが地域環境を保全するという主体性を醸成する仕組みづくりにまで踏み込むことで、「森と共⽣するライフスタイル」が実現し、更新されていく。

経緯とその成果

『エリアへの貢献』として土砂災害特別警戒区域指定解除に向けた斜面地造成において、福岡県との協議により建物基礎部分で造成法面を支える手法を初めて構築。従来の擁壁を多用する手法を避け、生態系の保護に配慮した。造成法面には、長期的な周辺生態系調査に基づいた在来種を補植し、将来的な森の再生に備えている。自然地形に沿って大小様々なスケールで立体的に連続する特徴的な空間が生まれ、シンプルに配した建物共用部と相互補完関係を構成している。それらは日常にアクセントを加えるだけでなく多様なコミュニティ形成の場となり『住環境への貢献』を果たしている。こうして以前は未利用であった森に日常的な賑わいが生まれ、更に、自然に親しみ向き合う機会として自然観察会の実施により、身近な自然環境・生態系への理解が住まい手に浸透し始めている。既に定期的な観察会実施を希望する声が挙がるなど、『地域環境への貢献』の意識が浸透している。

仕様

敷地面積12,708.05㎡、建築面積5,204.15㎡、延床面積35,142.70㎡、RC造・地上18階地下5階、322戸

どこで購入できるか、
どこで見られるか

福岡県福岡市中央区桜坂三丁目288番1

審査委員の評価

土砂災害危険地域に指定される自然斜面地に、ここに喰い込むように集合住宅のボリュームを建てることで、基礎躯体が崩落を保護する役割をなすことで地域の安全性を高めることに寄与している。一般に忌諱されがちな集合住宅の巨大さを積極的な価値へと転換した点には大きな価値がある。しかし何より、斜面地形に喰い込むことで、各階が本物の自然に接続し、内外をまたいだワイルドでストロークの長いシークエンスが展開しているのは、これはなかなか得難い生活経験であり、高く評価したい。大変楽しい生活が想像でき、戸建では得られない価値が生み出されている。

担当審査委員| 篠原 聡子   猪熊 純   原田 真宏   藤原 徹平  

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