GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
アパート [CHRONOS DWELL]
事業主体名
個人施主
分類
小規模集合住宅
受賞企業
藤森雅彦建築設計事務所 (広島県)
積和建設中国株式会社 (広島県)
受賞番号
19G120956
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

敷地は広島市北部に位置し、周囲にはゆるやかな山々が連なっている。一昔前は住宅地の中に農地が多く点在していたが、徐々にその数は減り、市街地へのアクセス、周辺環境のよさから子育て世帯が増えつつあるエリアである。計画地もまた農地を宅地転用したもので、全15戸のファミリータイプ賃貸アパートとしている。

デザインのポイント
1.“広場的な空間”と“路地的な空間”とで構成された弱い境界線がコミュニティの形成に寄与
2.全住戸メゾネット、4面採光・通風を確保し、戸建て住宅のような独立性の高い長屋を実現
3.周囲の風景を柔らかく写り込ませる外壁が、この場所にしかない固有の新たな風景と空間を創出
デザイナー

藤森雅彦建築設計事務所 藤森雅彦

詳細情報

https://www.fujimori-archi.com/works-2

利用開始
2018年10月
設置場所

広島県広島市安佐南区

受賞対象の詳細

背景

農地であった場所に15世帯の新たなコミュニティをどのように創出するかを考えて設計した。接地階では余地が“広場的な空間”と“路地的な空間”とで構成されるようボリュームを配置している。15戸全体をひとつのコミュニティ単位とするには大きすぎると考え、15戸を”広場”を含む4のコミュニティ単位に分割し、各住戸がその”広場”(=コミュニティ)に面するよう計画した。広場をつなぐ路地の一部は室内外のバッファーとなり、それに面する住戸へ緩やかな帰属性を持った専有ピロティのような場所にもなっている。2階のボリュームは接地階とはずらしながら配置していき、接地階とのずれによって生じた部分を各住戸の専有テラスとして利用している。 “広場”と“路地”、そしてボリュームのずれによって生まれる緩やかな住戸間の境界により新たなコミュニティの形成を目指した。

経緯とその成果

計画上は10階建て程度のマンションを建てることも可能な場所であった。しかし、少子高齢化が進む中で、地方の郊外において本当にそのような高密度な住まいが必要とされているのか疑問に感じた。 そこで、計画当初より施工者・管理会社とともに事業収支シミュレーションを行い、2階建て全15戸のファミリータイプ賃貸アパートとすることとした。戸建てや分譲に比べ入居者の入れ替えサイクルの早い賃貸アパートであるが、容積率・建蔽率に余裕を持たせ、“余地”を取り込むことで生まれた“広場”と“路地”による弱い境界線がコミュニティの形成に寄与することを期待している。

仕様

敷地面積:1552.40㎡ 建築面積: 705.76㎡ 延床面積:1092.07㎡ 主体構造・工法・階数:木造・在来工法・地上2階建て 住戸専有面積:47.61~75.35㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

広島県広島市安佐南区
藤森雅彦建築設計事務所

審査委員の評価

本作は、4棟からなる長屋建て賃貸住宅である。ただし、それぞれの2階は3~4のボリュームに分かれているため、俯瞰すると15の棟からなる木造密集地域のように見える。各々の切妻屋根の配置もばらばらだが、同じ素材で構成されているため、全体としては強いアイデンティティを主張したデザインとなっている。アパート市場が成熟した現在、その魅力を高めるため様々なデザインが試されているが、本作はその中にあっても極めてユニークで、木造賃貸アパートの新たな方向性を試したものとして評価できる。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   千葉 学   栃澤 麻利  

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