GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅兼旅館 [長谷の客間、隣の住まい「岸家」]
事業主体名
株式会社岸家 代表取締役社長:岸信之、美術担当:岸仁美
分類
戸建て住宅
受賞企業
G ARCHITECTS STUDIO (東京都)
受賞番号
19G120931
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ターゲットは訪日外国人。場所は由比ヶ浜沿いの住宅兼旅館。分棟形式で棟貸しの小さな宿。これまで都内の古い日本家屋で民泊運営をしていた施主が、場所を鎌倉に移して本業として住まいながら宿泊者にお饗しをする為の場所。全てはお饗しの為に、住居の為のスペースは最小限に計画。それは日本家屋の「客間」が肥大化した様な建築になりました。

デザインのポイント
1.母屋・離れの分棟の住居兼旅館。隣に住む事で訪日外国人旅行客によりきめ細やかな体験・饗しを提供する。
2.旧家屋から移設した骨董品の類をアレンジしつつ、民泊運営の経験を活かして体験型の宿泊施設として設える。
3.住宅建設という私的な行為を旅館運営という経済活動にまで昇華させる為、デザインによってまとめあげた。
プロデューサー

山上浩明(プロジェクトマネージャー)、代表取締役社長、株式会社山翠舎/デザイン営業部部長、小林賢太(ディレクション)

ディレクター

田中亮平、許光載、G ARCHITECTS STUDIO(建築設計)+株式会社山翠舎(建築設計)+岸仁美、株式会社岸家(美術)

デザイナー

田村尚土、DIX(構造設計)+大野暁彦、SfG(ランドスケープデザイン)+平井辰可(照明デザイン)+安齊輝信、井上博登、安齊工務店(建築施工)+内藤崇弘、株式会社山翠舎(家具建具製作)

詳細情報

https://kishi-ke.co.jp/

利用開始
2019年5月
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

神奈川県鎌倉市坂ノ下21-5

受賞対象の詳細

背景

言うまでもなく日本国内、特に東京周縁において昨今はグローバルツーリズムの影響が著しく、宿泊施設の不足が顕著です。 そのため住宅を簡単に改装して安価な値段で宿泊出来るゲストハウスや民泊等が人気である一方で、大資本による高級ホテルの計画が相次いで発表されています。 前者が新規参入が顕著である一方、後者はどうしても大資本などによるメジャーホテルや歴史ある高級旅館ばかりで占められています。

経緯とその成果

目標は小規模でしかも新規参入の宿泊施設ながら、メジャーホテル等のカウンターとなり得るような選択肢の一つとして、デザインがその可能性を引き出すという事です。 敷地は手放しに喜べるほど条件のいい場所ではなく、海には面しているものの周囲を民家に囲まれた密集地でした。イニシャルコストを調整するため、小さな住宅規模の母屋と離れを日本庭園を挟んで計画。分棟にする事で棟貸しというプレミアムを生み出し、海と庭園を交互に体験出来る動線として小ささをポジティブに捉えられる計画としました。そして母屋一階はダイニングとして奉仕する場所にして、二階のみを施主の為の居住空間としています。つまり建物の殆どは旅行者の為に奉仕する「客間」の様なスペースとなりました。それは民泊という住宅の一部を提供し客を饗すという経済活動の経験がキッカケとなり、住宅建設という私的な行為や「客間」という形式にも踏み込んだ提案となりました。

仕様

敷地面積:310.86m2 延床面積: 152.58m2 構造:木造 階数:2階建 棟数:2棟

どこで購入できるか、
どこで見られるか

岸家 神奈川県鎌倉市坂ノ下21-5
デザイナーの事務所G ARCHITECTS STUDIOのHP

審査委員の評価

この住宅兼旅館は使われ方が特徴的で、ゲストの在・不在で住宅の領域が伸び縮みする。この状況を可能にする物理的な提案が、「離れ」や2棟間の外部空間であり、その外部空間に面する表層である。これらのデザインは効果的な余白を含み、材質や色に至るまで丁寧に作り込まれている。特に母屋の1階は二重性を帯びた場所であり、日常生活の場でもあり、ゲストをもてなす場でもある。「住み開き」の新しい形を示しているとも言える。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   千葉 学   栃澤 麻利  

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