GOOD DESIGN AWARD

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CC

2019

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
手術トレーニングシステム(モデル) [バイオニックブレイン]
事業主体名
メドリッジ株式会社
分類
その他医療・生産プロダクト
受賞企業
メドリッジ株式会社 (愛知県)
新井史人,名古屋大学 (愛知県)
森田明夫,日本医科大学 (東京都)
齊藤延人,東京大学 (東京都)
三石衛,東京大学 (東京都)
原田香奈子,東京大学 (東京都)
金太一,東京大学 (東京都)
福田敏男,名城大学 (愛知県)
受賞番号
19G100744
受賞概要
2019年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

脳外科医のための手術トレーニングシステム(モデル).バイオニックブレインは,鼻腔・神経・血管など生体の解剖学的構造と物理特性を忠実に再現し,センサ機能を組み込んだ,”触る”,”削る”,”縫う”,”応答する”,を有する次世代型の手術トレーニングモデルです.

デザインのポイント
1.硬さや柔らかさ等の物理特性と,神経・血管・骨など解剖学構造の忠実な再現
2.モジュール構造とし,手術トレーニング後は部分的な交換が可能
3.手術手技をリアルタイムでの評価および分析するためのセンサが内蔵
プロデューサー

名古屋大学 新井史人+メドリッジ株式会社 益田泰輔

詳細情報

http://medridge.co.jp

発売予定
2019年7月
価格

オープンプライス

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

設置場所は特になし.

受賞対象の詳細

背景

超高齢化社会の進展や医療技術の発達に伴い,医師や医療機器に求められる技術要求は高まっているが,高度な手術手技を有する医師の数は少なく,技術の習熟・伝承に時間がかります.また,先進医療機器産業に関して,日本企業の開発技術力が高いにも関わらず,開発リードタイムが長期化する傾向があります.この根底にある問題として,医師の訓練,手術手技の評価,医療機器の開発の際の安全性や有効性評価には,動物実験や,患者に対する倫理的制約がありました.この障壁をクリアするものとして生体臓器を模した手術トレーニングモデルが開発されています.既に手術トレーニングモデルがあるが,硬さや柔らかさ等の物理特性が再現されたものは,ほとんどありません.バイオニックブレインは,動物及びヒトの代替を目的として,脳外科手術を対象に,生体の解剖学的構造と物理特性を忠実に再現し,センサ等の能動的機能を組み込んだ手術トレーニングモデルです.

経緯とその成果

バイオニックブレインは,脳深部にある下垂体周辺の腫瘍を除去するために,鼻腔からの内視鏡アプローチ,さらに脳硬膜の縫合を対象とする内視鏡下経鼻頭蓋底手術のトレーニングモデルです.これを達成するために,鼻中隔,蝶形骨,直径が数十µmの海綿静脈洞,内頸動脈,各脳神経,下垂体,脳実質,及び脳硬膜を含む鼻腔モジュールが搭載されています.ヒトのCT,MRIから取得された情報に加えて,医用画像から取得できない微小部位を医師により補完された高精細3Dデータを用いて,鼻腔構造を忠実に再現されています.また,視神経,内頸動脈,鼻中隔など患者のQOLを脅かす鼻腔内部の重要な器官に力センサを組み込むことにより,手術トレーニング時の鉗子操作の手振れや,内部器官への過剰な負荷をモニタリングできます.それにより,熟練医師と若手医師の手技操作における差異の評価や,患者への負荷が少ない新たな手法が検討できます.

仕様

寸法:幅210 mm,高さ330 mm,奥行380 mm 重量:12 kg 材質:顔(シリコーン樹脂),鼻腔モジュール(骨類似材料),筐体(ABS樹脂) ヒト頸部の左右回旋・左右側屈・前後屈の動作を再現した頸部回転機構

どこで購入できるか、
どこで見られるか

メドリッジ株式会社より本年7月より受注販売開始.メドリッジ株式会社本社(名古屋市)にて常設展示.
メドリッジ株式会社

審査委員の評価

脳外科の手術は暗黙知が多い世界であるが、そのプロセスを数値化・見える化することで形式知化しようとする、極めて画期的な製品である。それだけでなく、実際の人間の解剖学的構造や物理特性が高い技術力で再現されている点も高く評価された。

担当審査委員| 安次富 隆   石川 善樹   重野 貴   村上 存   Sertaç Ersayın  

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