GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
働き方改革を促進する場の力 [場のダイバーシティ]
事業主体名
富士通株式会社
分類
産業向けの意識改善/マネジメント方法
受賞企業
富士通株式会社 (神奈川県)
コクヨ株式会社 (大阪府)
受賞番号
17G151259
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

川崎工場は、約10000人が働くオフィスである。本館12Fは、元々、社員食堂と共用会議室フロアとして利用されてきた。リニューアルにあたり、12F全体を働き方改革に貢献できる重要な位置づけとしてとらえ、従業員の満足度向上と働き方の意識改革を目的とし計画された。食事を楽しむことはもとより、社内サテライトオフィスF3rdをはじめとして従業員・出張者・顧客も利用できる様々なビジネスシーンを想定した複合計画となっている。富士通はテレワークも含めた働き方改革を実践しており、今回「制度」とともに、働く多様性を受け入れる「場」の改革を、従業員にとって最も身近な食堂フロアを起点に計画、実行された。

プロデューサー

富士通株式会社 人事本部労政部ライフサポート企画部 高野恭子/総務・リスクマネジメント本部ファシリティマネジメント統括部 赤松光哉

ディレクター

コクヨ株式会社 スペースソリューション事業部クリエイティブデザイン部 市瀬貴史

デザイナー

コクヨ株式会社 スペースソリューション事業部クリエイティブデザイン部 三田明仁

コクヨ株式会社 三田明仁

利用開始
2017年5月1日
設置場所

富士通株式会社川崎工場本館12F

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

Dining Diversity

背景

これまで取り組んできた制度やICTによる働き方改革を実践する場として、オフィスの延長のような空間ではなく、コミュニティとプライバシーがバランスよく混在する「街」のような「非日常性」が必要と考えた。利用者は気分に応じてお気に入りの場所を選ぶことができる。そんなシーンを想定し、性別、年齢、国籍、ライフスタイルなど、多様化する従業員の趣味趣向に応えるべく環境と座席に様々なバリエーションを持たせる工夫をした。交流と賑わいの場、ビジネスシーンを想定したカフェ、集中ワークに配慮したサテライトオフィスF3rd、さらには売店等、「街」に出て好きなところで好きな時間を過ごす感覚を空間演出している。また1人の時間を過ごす、2人で語らう、グループで集まり知恵を出し合う、イベントを行い交流・交換するなど利用人数に対し、賑やか、落ち着き、集中といった切り口を掛け合わせ多様な座席バリエーションを設えている。

デザイナーの想い

歩いていると無意識に心地よい居場所を発見し、そこでは驚くほど仕事がはかどったり、一見無関係なものに触れて何かひらめいたりする。従業員それぞれが異なる目的や楽しみを持って「街」を歩くシーンをイメージしながらデザインした。知らず知らずに新しい景色に出会う。多様性の象徴としてマルシェのような賑わいを表したチェック柄デザインが特徴のメインダイニング、コーヒーの香りを楽しみながら商談ができるビジネストーンのカフェ。クールな空間で静かに集中できるモノトーンのサテライトオフィスF3rd、その奥には公園のような開放的な場所が広がり、緑豊かな心地よいテラスに行き着く。それぞれの場が意図する機能を空間演出で特徴づけることで、制度やICTだけではできなかった、「働き方改革」のメッセージを「場の力」で感じさせることを目指した。

仕様

社員食堂:1351㎡/792席 売店:182㎡、社内サテライトオフィス:302㎡/76席

審査委員の評価

オフィスに求められる機能が、人と情報を一ヶ所に集め効率よく作業してもらうことから、コミュニケーションの質や多様な能力を備えた個の生産性を高めることへと変化している。それに伴い世界中で、オフィス空間が見直されている。不特定多数を対象にしたコワーキングスペースなどでの事例は増えているが、1万人が働く工場でも、単なるレイアウト変更にとどまらず、利用者の属性や異なる目的に合わせ、機能を複合的に実装する取り組みが始まっていることは高く評価したい。「場」の多様性を起点に、能力、勤務体系、評価など、働き方の多様性が、より深いレベルでの取り組みへと繋がることを期待している。

担当審査委員| 廣田 尚子   青山 和浩   小林 茂   ナカムラ ケンタ   林 千晶  

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