GOOD DESIGN AWARD

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2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
集合住宅 [二重窓の集合住宅]
事業主体名
MARU。architecture
分類
集合住宅
受賞企業
MARU。architecture (東京都)
受賞番号
17G100953
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

昼夜を問わず車が走り抜ける環七通りに面して建つ集合住宅です。通りから住環境を守ると同時に、街環境にも寄与する建築を考えました。  敷地なりに雁行する住戸の外壁の外に、大きな壁をもう一枚立てます。住戸の窓と外側の大きな壁に開けた孔がずれることで、道路を走る車の背を視覚的に遮断し、住環境を守ります。  大きな壁はわずかに吸音性能のある柔らかな左官で仕上げます。この建築だけでは環七の環境を変えることはできませんが、もしも街並みをこのような吸音性のある素材へと変えたなら、街を少しだけ静かにすることができます。  この一枚の大きな壁が住環境を守る殻であり、街環境を変えるモデルとなります。

プロデューサー

株式会社M&Hアセットマネジメント 代表取締役 磯邉宏樹

ディレクター

株式会社M&Hアセットマネジメント ディレクター 細田周児

デザイナー

MARU。architecture 高野洋平、森田祥子

左:森田祥子 右:高野洋平

竣工
2017年3月21日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都大田区

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

高密度都市居住において、街と住まいを断つあるいは繋ぐ一枚の大きな壁とその孔

背景

環七通りから住環境を守りたいというのがクライアントの要望でした。  ワンルームを基本とする賃貸マンションは、大学生や単身社会人がターゲットとなるため、家の中で過ごす時間は夜が多くなります。眠りを妨げず、都市の中に引き篭ることのできる、暖かい穴ぐらのような住まいが求められていると考えました。  音環境はサッシを二重にして遮ることができますが、部屋の広がりを感じさせる眺望を確保しつつ、行き交う車から視覚的、心理的に解放されるために建築的な工夫が必要でした。  事業性を担保するための賃貸面積の確保や、長期的に価値が共有しやすい普遍的なプラン、工事費を抑えることのできるシンプルな形状、賃貸住宅という不動産的価値観の中で、建築にできることは限られているように思われますが、敷地や住まい方をクライアントと一緒に丁寧に読み解いていくことで、新しい建築を生むことができると考えています。

デザイナーの想い

建築と社会、建築家とものづくりの関係が見直されつつある現代において、クライアントとどのように価値を共有しながら設計するかということに挑戦しています。  私たちの事務所は、この作品のように建築を事業として扱うクライアントから、自分のための建築を求める個人、誰もが利用する公共施設をつくる自治体まで、幅広い人と一緒に仕事を手掛けています。それぞれに建築に求めるものは異なりますが、多くの人が関わって対話を重ねていく中で、すべてのプロジェクトにある種の公共性を見出すことを目指しています。  このプロジェクトでは、建築家が長らく距離を置いてきた資本主義や消費社会を象徴する事業性重視のプロジェクトに積極的に関わり、街の価値を向上させる建築をつくることが、不動産価値の向上につながるということをクライアントと共有することで、一見付加的にも見える大きな壁を実現しています。

仕様

鉄筋コンクリート造6階建 延床面積:419.63㎡ 建築面積:75.35㎡ 敷地面積:107.87㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都大田区
MARU。architecture
japan-architects blog

審査委員の評価

幹線道路に面した立地であるが故の騒音というマイナス点に着目し、ファサードデザインにより解決を計ろうという意欲的な取り組みである。音環境を制御するために設けられた2枚の外壁と、その間に生まれた小さな隙間が外観を特徴づけている。上階にいくにつれ大きくなる開口部は音のみならずプライバシーの制御装置としても機能しており、都心の住環境へのアプローチとして、外壁と窓に対する考察は大変優れたものであると言える。

担当審査委員| 手塚 由比   千葉 学   栃澤 麻利   Gary Chang   Shu-Chang Kung  

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