GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
鉄道車両用シート [ユニバーサルデザインシート]
事業主体名
株式会社日立製作所
分類
移動用機器・設備
受賞企業
株式会社日立製作所 (東京都)
受賞番号
17G070636
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

従来の鉄道車両用シートよりも高く、浅く腰掛ける形状とすることで、座る、立つという動作による身体的負担が軽減され、電車をスムーズに利用することができるようになるシート。試作を繰り返し、ユーザーの声を聞きながら検討したことで、動作のしやすさと快適な座り心地の両立を実現。駅に停車している限られた時間の中でも、パッと座れてサッと立てるため、高齢者でもストレスなく安全でスムーズな乗降ができるようになり、事故や遅延のリスクが減る。さらに、座ると自然に背筋が伸び足の投げ出しが抑制されること、足下に荷物を納められることから、立ち客空間も広くなる。座る人、立つ人、鉄道事業者、それぞれにとって嬉しいシート。

プロデューサー

株式会社日立製作所 アリステア ドーマー

ディレクター

川上デザインルーム 川上元美 代表+株式会社日立製作所 製品デザイン部 熊谷健太 主管デザイナー

デザイナー

川上デザインルーム 川上元美 代表+株式会社日立製作所 製品デザイン部 川口裕太 デザイナー

詳細情報

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/10/1023b.html

利用開始
2017年12月
販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

座面を高く、浅くすることで身体的負担を軽減、どんな人でもパッと座ってサッと立つことができるシート。

背景

高齢者、膝や腰を痛めている人、妊婦などにとって、深く腰掛けること、深く腰掛けた状態から立ち上がることは身体的な負担を伴い、時間が掛かる動作である。 一方で電車が駅に到着しドアが開いている時間は限られており、完全に停車してから立ち上がると降車が間に合わなくなるかもしれないという不安を感じている人も多い。中には、停車する前の揺れやすい(=転倒の可能性のある)ブレーキ中に立ち上がる人、本当は座りたいと思いながらも、座ること自体を諦めてドア付近に立って乗車している人もいるということが調査からみえてきた。 そうした状況を受け、どんな人でも座って快適に移動でき、かつストレスなく乗降ができるような新しいコンセプトの鉄道車両向けのシートを開発したいと考えた。安全でスムーズな乗降の実現は、定時運行を守りたい鉄道事業者にとっても嬉しい価値となる。

デザイナーの想い

鉄道車両は不特定多数の乗客が利用するものであるが、特に通勤車両においては編成全体で同じ形状のシートが採用されるケースが常である。今回は一般的には良いとされる、深くゆったりと腰掛けるソファのような座り心地にストレスを感じる人もいるということに目を向け、既存のシートの範疇での座り心地向上という枠から出て、新しい選択肢を提供したいと考えた。そのため本シートは従来のシートの置き換えではなく、共存することでより高い価値が生まれると考える。また、座り立ち動作のしやすさに主眼を置いているが、優先席としての採用のみを想定したものではない。立ち客空間を広くとりたい混雑路線、乗換駅が多く人の入れ替わりが頻繁な路線など、特徴に応じて採用数を決め、編成全体をひとつの大きな空間として捉えた上で、従来のシートと組み合わせてレイアウトを考えることで、今まで画一的だった室内に多様性が生まれることが価値になると考える。

仕様

寸法:1455Wx892Hx470D(mm) 重量:未定(非公開) 素材 シート部:モケット+クッション材 フレーム:鋼製+塗装 手スリ部:鋼製+塗装 荷物置き:アルミ製+塗装

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ニュースリリース

審査委員の評価

立った状態に近い姿勢で腰に負担をかけず座ることができる、ありそうで無かったデザインの鉄道車両用シート。高齢者や妊婦の負担軽減を狙ったものだが、腰のサポートもしっかりしており、快適性を失うことなく幅広い世代が使用できる仕上がりとなっている。優先席に用途を限定せず、既存タイプのシートと組み合わせたレイアウトが可能な点も新しい。また、省スペース効果もあり、混雑率の高い路線での活用が期待される製品である。

担当審査委員| 羽藤 英二   青木 俊介   菅原 義治   森口 将之   Hrridaysh Deshpande  

ページトップへ