GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
取組 [まちなか交流広場「ステージえんがわ」]
事業主体名
三条市
分類
ソーシャルプラットフォーム
受賞企業
三条市 (新潟県)
受賞番号
16G151181
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「ステージえんがわ」はこのまちの誰もが使用できる「見える化」された公共施設。空間の利用目的を見つけ、提案し、実行できる人材発掘機能を有した新しい街のステージである。誰もが気軽に立ち寄ることのできる「縁側」のような空間は、ヒト・コト・マチをつなげていくハブ機能を有し、開放的な建築と併せた空間デザインの設えにより、年齢を問わず、外出機会の創出、コミュニティの形成につながる。「おもしろそう」と出掛けるだけで最も手軽な歩行運動につながり、新たな出会いに意欲が刺激され、自然と健康になれるまちづくり「スマートウエルネス三条」の核として、持続可能な新しいまちづくりを目指す新たな拠点となっている。

プロデューサー

三条市

ディレクター

近藤ナオ(株式会社アソボット)+伊藤一城(スパイスカフェ)+山倉あゆみ(foodrop)+田中辰幸(ツバメコーヒー)+長野源世

デザイナー

手塚貴晴、手塚由比、島田真弓(手塚建築研究所)+関川一郎(K-ART)

詳細情報

http://sanjoy-machinaka.jp/engawa/

利用開始
2016年3月26日
設置場所

新潟県三条市元町11-63

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

全天候型の新しい公共施設。縁側のように誰もが気軽に立ち寄り、過ごし、自己表現できるみんなのステージ。

背景

少子高齢化・人口減少がもたらす課題として、コミュニティの機能が低下し、まちの魅力や暮らしの場の維持が危ぶまれている。かつては賑っていたまちなかも高齢化が著しく、家に閉じこもりがちな高齢者が多いことから、今では出歩く人の姿はほとんど見られない。そこで、外出につながる多様なきっかけや興味をまちなかに設えることで、人が集い、交流する場づくりを目指し、見える化された新しい公共施設の取組としてスタートした。

デザイナーの想い

建築物を含む環境、まちづくり、飲食の各ディレクターと十数人にも及ぶ県内外の世代や業種を超えたクリエイター達にコンセプトが共有され、建物だけでなく各取組においても境界がない、一体化された空間と設えが完成した。彼らの才能と想いが集まり、この建物は今も成長を続けている。この取組によりつながる人の輪が、この場所で醸され続けること、嵌合結合の木構造が年月を経て味を増し、末長く活用されていくことを願っている。

企画・開発の意義

見える化された公共施設内での飲食店営業や市民活動等、県内外から興味を惹くような取組が日々繰り広げられることで話題になり、「楽しそうだから見に行ってみよう」とその場を訪れる人が増える。新たな人とのつながりやコミュニティ形成が進むことで、外出機会の創出による健康寿命の延伸につながると共に、地域の持つ可能性や問題点を視覚的に共有することで、世代を超えて街の出来事を自分ごとにできるのではないかと期待する。

創意工夫

旧市街地の駅前広場に誕生したロッジア。外壁が無く、内外の境界が曖昧な設え。総延長79.8mの縁側は、天候に関わらず誰でも気軽に立ち寄れる軒下として常に人で賑わう。両端は全面バリアフリーのスロープとし、行き交う人が吸い寄せられるようにこの軒下に入ってくる。湾曲した道路に沿って広がる末広がりの平面形を写し、屋根は奥に行くに従いせり上がっている。せり上がった天井の高い方の軒下は屋外の広場と一体につながり「見える」市民活動の場となり、その様子が家に閉じこもりがちな人達の外出のきっかけにつながっている。市民活動の可視化を目的とした掲示板を屋根付広場に設置し、誰でも施設の利用予定が一目で分かる。中央部にある食堂客席を中心として公共施設らしからぬ斬新な家具調度品の採用や庭木のような装花の設えで、まるで長い間そこにあったかのような、誰かの家の記憶のような特殊な内装空間を作り上げた。

仕様

縁側をコンセプトに、誰もが使え、見える化された新しい公共施設の取組。 ( 木造平屋建て、延床面積277.62㎡、柱と柱の間には壁が無く開放的な屋根付広場、屋外広場、食堂を備え、軒下に総延長79.8mの縁側を配置。一般利用は無料。)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

まちなか交流広場 ステージえんがわ(新潟県三条市元町11-63)
まちなか交流広場 ステージえんがわ
三条スパイス研究所
三条市公式HP

審査委員の評価

「かつては大変な賑わいをみせた旧市街地の駅前だが、現在は……」。こんな問題を抱えているのは新潟県三条市だけではないだろう。そしてまた駅前に交流施設をつくったのもこの地だけではない。「ステージえんがわ」がもっとも特徴的なのは、外部と内部のあいまいさをコンセプトにした建築にある。施設のメインとなる食堂に用事がなくても気軽に利用できる空間デザインは秀逸で、軒下に座って心地よい風を感じたり、犬の散歩に立ち寄ったり。かつての児童公園に子供たちと親が集まったように、駅前広場に自然と人々が集う仕掛けがなされている。まるで公園のジャングルジムのような建築も楽しい。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   岩佐 十良   藤崎 圭一郎   並河 進   山崎 亮  

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