GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
保育園 [新栄保育園]
事業主体名
社会福祉法人新栄会
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
社会福祉法人 新栄会 (東京都)
株式会社16アーキテクツ (東京都)
東洋建設株式会社 (東京都)
受賞番号
16G110955
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

新宿区百人町、駅から続く商店街の喧騒を抜け、病院や高層マンションが建つエリアに新栄保育園は位置し、道路を挟んで東側に東京グローブ座の豊かな緑地の恩恵が享受できる。 新栄保育園では「自立した個」を育てる異年齢保育が行われている。 中庭と東側に面して長さ約40mの水平連続窓を配することで、豊かな風景を切り取り緩やかに都市に開くだけでなく、1階からも2階からも中庭越しに互いの活動が自然と感じとれるひとつながりの保育園とした。異年齢の活動が日常的に垣間見えること, 都市との関係性、視線の抜けによる開放性、空間の多様性が子どもたちの成長に繋がり,「自立した個」が育つことを期待している。

プロデューサー

株式会社16アーキテクツ 松田光司

ディレクター

株式会社16アーキテクツ 小川達也

デザイナー

小川達也、渋谷真弘

小川達也

詳細情報

http://www.shineikai.or.jp/

利用開始
2015年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都新宿区

仕様

◆定員数 143人/0歳:18人/1歳:20人/2歳:20人/3歳:25人/4歳:30人/5歳:30人◆ ◆規模:敷地面積 1094.25㎡/建築面積 728.20㎡/延床面積 1525.82㎡◆1階 671.58㎡/2階 620.22㎡/3階 234.02㎡◆構造:地上3階 鉄骨造◆建蔽率 66.55%◆容積率 139.44%

受賞対象の詳細

背景

プライバシー、安全性、騒音問題など、都市において保育園は孤立した存在となっている。 まちと保育園の新しい関係性を提案した。 雁行するルーバーや植栽、ブリッジ下のエントランスにより中間領域をつくることで、プライバシーを確保しつつも都市に開いた保育園とした。ルーバー越しに緑地帯や歩道を行き来する人が垣間見えるだけでなく、ブリッジ上を走る子どもたちが周囲からよく見えることで賑わいの生まれる境界とした。

デザインコンセプト

ひとつながりの空間での異年齢保育により「自立した個」を育む、緩やかに都市に開く保育園

企画・開発の意義

都心部における異年齢保育に適した保育空間の提案。 縦ルーバーや植栽など開放性の高い境界線とすることでプライバシーを確保しつつも都市に対して緩やかに開いた保育園としている。保育園の端から端まで視線が届くことは異年齢保育を行う上でも重要である。開放性が高いことによって先生が子どもを見守り易くなるだけでなく、異年齢の活動が日常的に垣間見え,子ども同士にとっての刺激や発見・成長に繋がる。

創意工夫

敷地が南北に細長いため、効率的な採光通風を確保するため、中庭と坪庭を囲む様に逆S字型の施設配置とした。中庭に面する壁面すべてをガラス張りにし開放性を高めることで,1階からも、2階からも中庭越しに互いの活動が自然と感じとれることで,先生が子どもを見守り易くなるだけでなく、異年齢の活動が日常的に垣間見え,子ども同士にとっての刺激や発見・成長に繋がる保育空間とした。 また,2階はスロープや上り天井による高さの変化、長さ約40mの水平横長窓のから見える風景、テラスやブリッジによって生まれる回遊性、平面的にも断面的にもエッジを曖昧にしたシームレスな空間など、自由度の高いシークエンシャルな空間を実現した。この空間の中で、子どもたちは自分に合った場所を見つけ、自然発生的に異年齢の集団が生まれ、可動家具による居場所が日々つくられることを意図している。

デザイナーの想い

敷地のコンテクストを最大限に生かしつつ、どこまでも視線の通る気持ちの良い都心型の保育園をめざした。まちからも、保育園の中からも子どもたちのいる風景が自然と垣間見えることで、まちに新たな賑わいが生まれると考えた。自由度の高いひとつながりの空間の中で、子どもたちは自分に合った場所を見つけ、自然発生的に異年齢の集団が生まれる保育園をめざした。

審査委員の評価

屋外のアクティビティが楽しげな保育園、建築を屋外に近づけた楽しげな保育園はこれまでにも多々追及されてきたが、ここではビル建築的空間を一ひねりして、大きく側方に開放された空間が、保育園のアクティビティを受け入れる空間として提案され、成功を収めている。子供たちのアクティビティがビルからはみ出し、保育園としての必要な空間がデザインされている。大きなガラス面の採用については、賛否の意見が分かれた。

担当審査委員| 山梨 知彦   千葉 学   中村 拓志   星野 裕司   Lee Siang Tai  

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