GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
オフィスビル [アーバンネット日本橋2丁目ビル]
事業主体名
NTT都市開発株式会社
分類
業務用内装・インテリア
受賞企業
NTT都市開発株式会社 (東京都)
株式会社日総建 (東京都)
受賞番号
16G110940
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

米国を端にwellbeing=「心地よく健康的な働き方」というワークプレイスの評価が始まっており、その中では自然光が寄与する割合は高いと言われている。当PJは、光ダクトにより基準階の「4面採光」を可能とし、自然要素である光によって、知的生産性の向上を目指したワークプレイスである。光ダクトはオフィスの一番奥コア側からの採光を可能とし、さらに1階エントランスホールの坪庭、各階EVホールにも光を運ぶ。光ダクトによって導かれた自然光の明るさとその紋様は、太陽エネルギーの効果を分かり易い形で伝えてくれるアイコンとして、テナントの自主的な照明エネルギー削減を促すよう、直感的なデザインで仕掛けている。

プロデューサー

NTT都市開発株式会社 中村高士、豊島茂弘

ディレクター

NTT都市開発株式会社 水野義人、北野雅也、横井宏則、林正樹

デザイナー

NTT都市開発株式会社 水野義人、北野雅也+株式会社日総建 染谷公士(元所員)、米山典孝(元所員)、豊島裕樹、澤田石智子+ソラアソシエイツ 川村和広、三井敦史

デザイナー顔写真

詳細情報

http://www.nttud.co.jp/news/detail/942.pdf

竣工
2016年1月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都中央区日本橋

仕様

敷地面積1,687.82㎡ 建築面積1,416.72㎡ 延床面積  1,4674.49㎡ 建蔽率 83.94% 容積率 787.01%地下1階地上10階 最高高 52.887m 主体構造 地上鉄骨造(CFT造) 地下鉄筋鉄骨コンクリート造 杭基礎 設計監理:日総建・NTTファシリティーズ建築設計共同企業体 施工:株式会社錢高組、住友電設株式会社、株式会社大気社

受賞対象の詳細

背景

本敷地は北側が唯一の接道面であり、残りの三方を隣地建物に囲まれているため、奥行きが深く、光の届かない暗い執務空間が避けられない条件であった。更に賃貸オフィスというビジネスモデルで省エネを考えた時、オーナーにとって不可侵な専有部の中で「省エネを促す仕組みをデザインする」ことは難易度が高い。社会課題として、啓蒙的なアプローチでなく、テナントの自発的な省エネを促すオフィスデザインが今求められている。

デザインコンセプト

陽のもとに集うワークプレイス。 快適な自然光を採り込み、ストレスフリーで自発的な省エネを促す。

企画・開発の意義

人工照明と異なり、自然光溢れる空間と光の揺らぎや変化は、「ヒト」のストレスを低減し、健康的でより活発になることで知的生産性が高まると言われている。その上で、心地よく働くワークプレイスを追求しながら、オフィス適正照度700Lxという形骸化した基準値に疑問符を投げかけた。太陽光の効果を分かりやすく体感することで、オーナーが踏み込みづらい専有部における自発的な省エネを促す仕組みとして提案している。

創意工夫

一日の大部分を過ごすオフィスにおいて、自然の要素を感じ、健康的かつ心地よく働ける「生産性を高める環境提供」を真摯に考察した。基準階は「4面採光」を実現しており、北側は高さ4mの開口から安定した採光を、東西面は中間期に自然換気できる手動の開口部からの採光を、そして南側は光ダクトと窓による採光が可能で、晴天時の自然光のみで300lxの環境を目指した。光ダクトは反射率95%のアルミ板で太陽光を反射させ、階毎の採光スリットの開口率や反射面を微調整することで、各階に偏りなく光束量が届くよう設計している。季節(太陽高度)や時刻により、その強さや模様がゆらぎ・変化する様子や、1階エントランスに降り注ぐ自然光を浴びて育つ坪庭の樹木からは、間接的に自然の活力を感じることが出来る。自然の要素として強い印象を与えるデザインを織り交ぜることで、健康的な居心地の良い空間とともに「省エネへの気付き」を提供している。

デザイナーの想い

経済合理性とともに、「ヒト」が心地よく快適に働ける環境を、中規模賃貸ビルというジェネリックな与件の中で追及した。豊かな自然光を建築内部に導き、人の健康や快適さに寄与し、自発的な省エネを促す仕組みとなっている。従来の建築では付加価値やオプション的に光ダクトを扱っているのに対し、本計画では「光ダクトを用いることで成立する平面計画」を実現し、太陽エネルギーの偉大さを伝えるアイコンとしてデザインしている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

現住所地

審査委員の評価

採光が期待できない奥行きの深いビルにおけるプロトタイプとなる作品である。きわめて人工的な手法でありながら、光ダクトがもたらす美しい現象は利用者に自然の安らぎを感じさせる。

担当審査委員| 山梨 知彦   千葉 学   中村 拓志   星野 裕司   Lee Siang Tai  

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