GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
GFRP製消防ポンプ車 [CD-1型消防ポンプ車]
事業主体名
長野ポンプ株式会社
分類
業務用移動機器/業務用移動用設備
受賞企業
長野ポンプ株式会社 (石川県)
受賞番号
16G070536
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

世界初となる難燃性GFRP(glass-fiber reinforced plastic ガラス繊維強化プラスチック)を採用した消防車。これまでの鉄製ボディでは不可能とされた超軽量・大容量のモノコックボディを採用し、消火、救助作業の効率アップと隊員の防護性に優れた性能を発揮します。大積載量にも関わらず、これまでの容量の倍となる1,350リットルの水槽を搭載、また後部には電動格納式電動ホースカーを収納し、距離のある消火作業に対応します。また屋根部分には電動展開式アルミはしごを搭載し、速やかな災害現場への対応を可能としています。在来車比較で800kgから1000kgの軽量化を実現しました。

プロデューサー

長野幸浩 代表取締役社長

ディレクター

岩井庸之介

デザイナー

岩井庸之介+ピーター・タイス スカラデザイン社

写真左、ディレクター岩井庸之介、右、デザイナーピータータイス

発売
2016年3月31日
価格

25,000,000 ~ 30,000,000円 (オプション装備による)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

赤と黒を基調としたスポーティな外観の実現と同時に子供達が消防士に憧れるカッコよさの両立を目指した。

背景

近年増えつつある大規模な自然災害や爆発事故による火災に対し、消防車にはより一層タフな機動性と収納性が求められます。今回1,350リットル水槽の搭載、大量の資機材を収容する消防車の開発を命題とし、そのためには強度解析技術や航空機関連の難燃性GFRP積層技術の導入が不可避でした。結果、これまでの鉄フレーム、鋼板貼りの在来型消防車では成し得なかった超軽量、大収納の消防車開発が実現しました。

デザイナーの想い

世界初の難燃性GFRPモノコックボディを採用した消防車としてのインパクトのある外観を実現するため、オールシャッター構造を採用した。また内容物が全く外に見えない構造とし、水槽をボディ一体型としたことで、超軽量を可能とした(在来型から比較すると同等積載物、同等量の水槽装備車で約800kgから1,000kgの軽量化を達成している)同時に従来型消防車に比べ凹凸の少ないスタイリッシュなデザインが実現した。

企画・開発の意義

これまでの消防車は鉄製のアングルに鋼板を溶接した在来工法と呼ばれるもので、基本構造は日本に消防車が誕生した時から変わっていない。この方式であればどうしても重さがネックとなり、水槽容量の低下、消防資機材の減量、重量増に伴う免許制度に制約を受けざるを得ない。今回難燃性GFRPモノコックボディを採用するきっかけとなる最大の要因はボディの軽量化と難燃性、長期使用による防錆性能の確保である。

創意工夫

世界初の枠構造がない、難燃性GFRPモノコック一体式構造は水槽もボディの構成要素として成立するので、総合的な軽量化が可能、3D構造解析技術により、適材適所に補強を入れ、軽量化することにより、より少ない素材でねじれやたわみを抑えることが可能となった。結果、軽量且つ強靭な大収納力のボディが実現した。また塗装行程を減らすため、裁断したフィルムを立体的にボディに貼り付け、環境に優しく、短納期の制作を可能とした。ボディ総重量:在来車1410Kg→GFRP車760Kg  水槽重量:在来車430kg→GFRP車0kg(水槽をボディと一体とする為) 積載可能水槽容量:在来車700L(電動ホースカー無しの場合900L) GFRP車1,350L(電動ホースカー無しの場合1,600L)。今後、GFRP採用による軽量化の恩恵は免許制度による制約も解決可能である。

仕様

難燃性GFRP製CD-1型ポンプ車 全長5880mm、全幅1880mm、全高2750mm、車輌重量6250kg ボディ:オールシャッター難燃性GFRPタンク一体型モノコックボディ式 水槽容量:1350L ハイルーフ:難燃性GFRP ポンプ装置:NF213A ホース装置:NF213A ホースカー:NGN25A はしご昇降装置:EOS404(電動タイプ)吸管/巻取り装置:NF800/サイドプルシステム

どこで購入できるか、
どこで見られるか

長野ポンプ株式会社
長野ポンプ株式会社 石川県金沢市浅野本町ロ145番地

審査委員の評価

ボディ素材に難燃性GFRPを初めて採用したことによって、軽量化と積載水槽の容量拡大、スペース効率の向上など、多くのメリットが生まれており、素材の選択が新しい価値をもたらしている。新素材の採用は直接的、間接的に本製品のほぼ全ての特徴に関わる結果となっており、製品デザインにおける素材の重要性を体現した提案といえる。また、シャッター構造を採用したことにより、操作パネルなどの機能部分を保護すると同時にシンプルですっきりした外観を実現し、従来の消防車のイメージを変えるものとなっている。

担当審査委員| 根津 孝太   伊藤 香織   岡崎 五朗   佐藤 弘喜   Juhyun Eune  

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