GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
木造住宅用制震ダンパー [ミューダム]
事業主体名
アイディールブレーン株式会社
分類
住宅設備
受賞企業
アイディールブレーン株式会社 (東京都)
受賞番号
16G060502
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

世界で初めて「金属流動」という摩擦現象を利用した、木造住宅用制震ダンパーのシリーズ。摩擦によって地震エネルギーを熱エネルギーに変換させ、揺れを最大で85%減らす。金属同士の摩擦を利用しているため、季節や地域差の中で起こりうる温度変化や揺れの速度変化に左右されず、安定した制震性能を発揮する。さらに、60年以上の耐久性をもつ仕様で、本体と部品のすべてを金属で製造。地震だけでなく、防耐火面にも考慮した次世代型の制震ダンパー。これらの性能により、国土交通大臣認定を取得している。

プロデューサー

アイディールブレーン株式会社 代表取締役社長 佐藤孝典

ディレクター

アイディールブレーン株式会社 技術営業部部長 岡本憲明

デザイナー

アイディールブレーン株式会社

詳細情報

http://www.ibrain.jp/m-dam_main.html

発売
2015年5月1日
価格

50,000 ~ 100,000円

販売地域

日本国内向け

設置場所

木造軸組工法の戸建木造住宅

仕様

素材(Rタイプ、Zタイプ共通):鉄、アルミ   [重量・壁倍率]ミューダムRH 約7kg・2.2倍 / ミューダムRL 約6kg・2.3倍 / ミューダムRB 約5kg・2.2倍 / ミューダムZH 約10kg・4.0倍 / ミューダムZL 約9kg・4.1倍 / ミューダムZB 約8kg・4.1倍

受賞対象の詳細

背景

兵庫県南部地震以降の度重なる地震で多くの尊い命が失われた。その被害の大きさを目の当たりにし、従来の制震システムを見直したことがきっかけ。高い制震性能で、人命だけでなく災害後も変わらずに生活ができるよう住宅を守りたいと考えた。そして、九州大学との10年以上の研究の結果、繰り返し摩擦を起こしてもその摩擦力がほぼ変わらない、アルミと鋼材の組み合わせを世界で初めて発見。これをダンパーの要にしようと企画。

デザインコンセプト

住まい手である生活者にとっての「安心・安全・安価」を追及した、繰り返しの地震に強い制震ダンパー。

企画・開発の意義

1つ目は、住まい手が安心できるよう、公的お墨付き(国土交通大臣認定)を取得。2つ目は安全性を裏付けるため、数多くの実物大の建物の振動実験で実証。3つ目は生産コストの低減を図り販売価格を抑えた。これらにより、できる限り本開発品を普及させ、地震に強い家作り、牽いては住宅の長寿命化、中古住宅の流通活性化に貢献する。

創意工夫

技術面では、九州大学との10年以上にわたる共同研究で取得した基本技術を活用。それが既出の「金属流動」で、金属摩擦によるエネルギー吸収である。一般的な鋼材と鋼材の組み合わせでは、繰り返しの摩擦で鋼材は摩耗しエネルギー吸収は低下する。しかし、鋼材とアルミの組み合わせは、表面は固着し、擦り減らないのでエネルギー吸収は持続する。それを駆動部に仕掛け、鋼材とアルミの金属流動を活用。施工面では、現場施工性を考慮し設計している。一般的な鋼材を使ったダンパーは数十㎏と重く搬入・施工に最低2名の施工者が必要だ。また、かなりの施工精度が必要で取り付けも困難である。その不便さを回避するため、本開発品は極力シンプルな構造、軽量化、取付金物のビス本数の削減により、施工時間を短縮した。1箇所10分程度。ほぼ半日で1軒の住宅の施工が完了するため、施工費用の大幅な削減につながる。

デザイナーの想い

地震は一生に一度の出来事ではない。それに対抗するためには、住宅に制震ダンパーという強い武器が必要である。そして、繰り返しの地震に強い制震ダンパーで、生活者の地震への恐怖心を少しでも減らしたいと思う。また、制震性能だけにとらわれず、経済的合理性・施工性を踏まえたデザインを行うことで、私は「耐震+制震」住宅の社会的普及を望む。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

アイディールブレーン株式会社に直接お問い合わせください。
アイディールブレーン株式会社ホームページ

審査委員の評価

異種金属同士の摩擦現象を利用した住宅用制震装置である。二つの金属が摩擦で焼き付き、それでも力が加わると柔らかなアルミが動き出すという「金属流動」という仕組みを使っている。九州大学との長年の共同研究により、繰り返しの摩擦でも性能が落ちないこの原理を発見した。軽量で施工性にも優れており、極めて薄型に設計されているため、十分な量の断熱材を充填することができる。災害対策への真摯な取り組みと、施工性や経済性にも配慮した製品のバランスを評価した。

担当審査委員| 長町 志穂   鈴野 浩一   藤森 泰司   山本 秀夫   Eggarat Wongcharit  

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