GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
結城 澤屋 [結城 澤屋]
事業主体名
結城 澤屋
分類
店舗内装設計・インテリア・公共空間
受賞企業
のぶひろアーキテクツ (茨城県)
受賞番号
15G100949
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

結城澤屋は結城紬産地の手仕事に根ざしながら今の時代を楽しむ着物とその生活のために老舗結城紬問屋「奥順」が新たに展開するブランドである。 店舗は国登録有形文化財(自社物件、明治19年築の見世蔵)を利活用し、結城紬のもつ「伝統と新しさ、手仕事の可能性」をインテリアによって表現しようと試みた。 歴史的まちなみの残る通りに面するファサードにはロゴマークのみ浮かぶ看板を、また店内においては文化財空間を生かした低重心の什器をデザインした。それらは「古さに馴染ませたデザイン」を用い文化財建造物リノベーションの新たな規範を示せるよう考えた結果である。

プロデューサー

加藤誠洋

ディレクター

加藤誠洋

デザイナー

加藤誠洋

詳細情報

http://www.yukisawaya.com/index/

利用開始
2014年9月
販売地域

日本国内向け

設置場所

茨城県結城市結城12-2

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

歴史的建造物の利活用はじめ、什器・看板のデザインを「さりげなさ」・「本物」のイメージでまとめた。

背景

失われ行く結城紬の「手仕事」を次世代に継承するため、「手仕事に根ざしながら今の時代を楽しむ」をコンセプトとしたブランドイメージを文化財建造物を利用したインテリアで表現した。

デザイナーの想い

建築家は「新しい形を提案すること」や「社会とどうコミットメントすること」が使命である。 本物件に関して私が実現させたことは、全国にある、古いまちなみに遺る歴史的建造物を地域社会に対して利活用させることで、社会的にそのぞんざい意義を問うものである。 ストックの時代と言われて久しい我が国において、今後重要性が高まる案件を、伝統の手仕事で達成するブランドで展開した。

企画・開発の意義

古いまちなみの中にある使われていなかった歴史的建造物を「文化財の保存も視野に入れた現代的手法」で新たに「まちにひらく」店舗とし、周辺の「伝統」ある環境に「新しさ」を加味する。 そのあたらしさが、地域のみならず広く世界に結城紬を発信する基点になるよう考えた。

創意工夫

歴史的建造物(明治19年建築・国登録有形文化財・見世蔵)の改修では、それまでの改修でつけられていた「余分なもの」を外し、オリジナルの状態に戻してから、「そのままのところ」「改修する所」の検討をし、「改修する所」に関して、「オリジナルと判別がつくこと」「空間に馴染むよう控えめなデザインを選択すること」「復原が可能なよう、オリジナルの仕様を記録しておくこと」に留意した。 (たとえば床の改修されてコンクリートだった部分は、亀甲柄(結城の代表的パターン)のモザイクタイルに変更すると同時に、その下部から現れたオリジナルのたたきを一部保存した) 什器では、無垢の樺桜材を用い重厚な中に軽やかさが感じられるシンプルで重心の低いデザイン表現を目指した。 看板は、ロゴ[デザイン 木住野彰悟(6D)]のミニマムなイメージを損なわぬよう、且つ取り外しによって開・閉店がわかるようにした。

仕様

歴史的建造物(国登録有形文化財)の見世蔵をリノベートした、結城紬の新しいライフスタイルを提案する店舗。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

茨城県結城市結城12-2
結城 澤屋

審査委員の評価

国の登録有形文化財にも指定されている歴史的建造物に、サインや調度品、家具などのデザインを通じて現代性を付与した作品である。建造物の時代のデザインに迎合するのでもなく、かと言って必要以上に対比を目論むのでもない、時が重層していく魅力を品良く醸し出している。このようなデザインは、着物の魅力をより多くの世代に伝えていくことだろう。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

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