GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
オフィスビルのホテルへのコンバージョン [ファーストキャビン築地]
事業主体名
株式会社ファーストキャビン
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
株式会社ファーストキャビン (東京都)
受賞番号
15G100943
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ファーストキャビンはコンパクト&ラグジュアリーをコンセプトに開発された、飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテルである。4.4㎡で立方体の「ファーストクラスキャビン」と、約半分の2.5㎡の「ビジネスクラスキャビン」の2タイプの客室がある。このコンパクトで機動性の高いキャビンは不整形の建物にも効率よく配置できる。昨今の急増するホテル需要の中、このキャビンをオフィスビルに配置することで、大掛かりな工事を行わず、短期かつ低コストでホテルにコンバージョンでき、タイムリーに必要な量の宿泊供給を行うことが可能となり、オフィスビルの空室対策にも貢献している。

プロデューサー

株式会社ファーストキャビン

ディレクター

株式会社ファーストキャビン

デザイナー

株式会社プランテック総合計画事務所

詳細情報

http://first-cabin.jp

利用開始
2015年1月28日
設置場所

東京都中央区築地2-11-10

仕様

【キャビン】FRP製/面積 ファーストクラスキャビン 4.4㎡、ビジネスクラスキャビン 2.5㎡/【建物】延床面積2011.98㎡/8階建

受賞対象の詳細

背景

クライアントからの空きビルの有効活用の依頼が発端だった。ファーストキャビンが築地に出店することは、インバウンド増による築地エリアの宿泊施設不足解消に貢献し、常に人が集まる拠点を作り、新大橋通りの賑わい創出と地元飲食店を始めとした商店への送客という形での地域貢献につながると考えた。築地という世界に誇れる土地をさらに魅力のある場にする起点にしたいと考えている。

デザインコンセプト

グローバルな観点での「和」を取り込んだコンパクト&ラグジュアリースタイルのホテル

企画・開発の意義

全国的に中小規模の空きビル問題が起きているが、ファーストキャビンは、短期間かつ低コストで空きビルにホテルという新しい事業価値を提供することができる。また、ビジネスホテルよりリーズナブルな価格でありながら、カプセルホテルのカテゴリーを超えた、スタイリッシュで快適なプライベート空間を提供することで、男性ビジネスマンだけでなく、観光客や女性の価値観にもマッチする新しいホテルカテゴリーの開拓を目指した。

創意工夫

ファーストキャビン築地は、既存ビルの用途変更によりコンバージョンされたホテルである。最低限の外壁を残し、木調のルーバーでぬくもりを演出したファサードはホテルとしての顔を作り、利用者への視認性を確保している。また「和」の文化が根付く築地界隈に馴染むデザインとして、モダンでありながら落ち着いたラウンジやバーカウンターの空間演出は外国人利用者にも好まれる日本の良さを表現している。キャビン本体はFRP製のユニットシステムにより搬入・設置・撤去が容易に可能であり、無駄な装飾を省いたスタイリッシュなデザインにしている。

デザイナーの想い

飲食とホテルを併設した外観として、上品な照明計画と、周辺環境に馴染みつつも人を惹きつける設えとした。バーとフロントを曲線ラインで繋いだ照明カウンターは、外部エントランスからホテル内奥へと誘い、柔らかな光の動線となっている。外国人宿泊者に好まれる和テイストと、ホテル本来の快適性やラグジュアリー感を融合させ、世界から見た「伝統ある日本」のイメージを凝縮したホテルデザインを目指した。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ファーストキャビン築地
ファーストキャビン公式ホームページ

審査委員の評価

オフィスビルの床スラブは意外に薄く、ホテルへのリニューアルにあたっては遮音性の確保などで苦労するところが多い。ところがこのプロジェクトでは、工場生産されたカプセル状のユニット=「キャビン」を配することで、短工期かつ低予算でのコンバーションを成功させている。かつキャビンの狭さを逆手に取ったデザインでホテルにテイストを与えている手腕も素晴らしい。オフィスのホテルへのコンバージョンの新しい方向を示している。

担当審査委員| 千葉 学   五十嵐 太郎   石川 初   日野 雅司   山梨 知彦  

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