GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
立ち入りを制限する自動巻きテープ [バリアリール Long]
事業主体名
中発販売株式会社
分類
生産・製造用機器・設備
受賞企業
中発販売株式会社 (愛知県)
受賞番号
15G070646
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

工事現場や工場内の作業場などで、区画を明確にしたり立ち入りを制限することで、安全で円滑な作業環境を設営するための自動巻テープ製品。6mのテープ長さがあり、多くの環境で使用できる。強力な磁石によってすばやく設置・撤去可能で、ぜんまいばねによる自動巻のテープは軽い力でスムーズに操作できる。テープは途中で止められるストッパー機構に加え、新開発の「ゆっくり巻取り機構」で不用意に巻き戻ることを防ぎ、より安全な操作性を実現している。屋外でも使用可能で耐久性が高く、テープ交換など保守も容易にして、長期にわたり繰り返し利用できる。様々な環境で使えるようにテープ絵柄は複数そろえ、カスタムにも対応している。

プロデューサー

中発販売株式会社 取締役 神原 智

ディレクター

株式会社リーレックス 取締役 中田 直樹

デザイナー

株式会社コムデザイン+株式会社リーレックス 技術開発部 上田 俊一

詳細情報

http://www.chuhan.co.jp/reelex/

発売
2015年7月
価格

6,500 ~ 9,000円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

安全な作業環境の確保を容易にするため、長いテープを持ち運びやすくし、広い間口に対応する。

背景

1年前に発売開始した小型のバリアリールminiは小型軽量であるがテープ長さは2.7mである。2.7mの倍となる6mのテープ長さを実現できると広い間口まで対応でき、バリアリールシリーズとして、より多くの環境に対応できると考えた。バリアリールminiのユーザーからのフィードバックを受け改良を加え、より操作性と安全性を向上させた製品を目指した。

デザイナーの想い

自動巻テープはまだ新しい分野の製品のため、昨年のバリアリールminiとともにシリーズで統一されたイメージとしてユーザーや社会への認知度を高めることを優先した。この分野のスタンダードとなるべく、コンパクトで使いやすい形状と製品としての存在感はそのままに、機能とユーザーの操作性や安全性を向上させている。テープ長さが倍以上になる製品どうしをシリーズ品として共通の造形とすることに労力を費やした。

企画・開発の意義

携帯性が高く設置・撤去の容易な本製品により、作業者には業務場所をいつでもすばやく設営できるメリットを提供し、作業周辺の人には安全な空間を提供する。テープは使い捨てるのではなく、何度も繰り返して使える耐久性の高い製品であり、ゴミが少なく環境に負荷の少ない社会実現にも貢献できる。快適な操作性と「ゆっくり巻取り機構」でさらに高まった安全性をユーザーに提供する。

創意工夫

長いテープで問題になりやすい中央で垂れ下がることを防ぐため、軽くて丈夫な素材を採用した。コンパクトな筐体で長いテープを巻き取れるように「直列多段ばね構造」を新規に開発した。ストッパーが掛かっていない状態でテープが手から離れても、ゆっくりとテープが収納されるように遠心ブレーキを利用した「ゆっくり巻取り機構」を新開発した。任意のテープ長さで固定できるストッパーも搭載している。シェル構造で表面に凹凸が少なく丸みのある造形として、落としても壊れにくい構造としている。内部に水が入りにくい溝やリブを設けるなど勘合を工夫している。本製品専用のコーンアタッチメントを併せて開発した。テープを曲げながら囲うように空間を作ったり、連結できるなど、より多くの環境で使いやすくする工夫を行っている。テープ端部は取り外しやすいように大きな指かかりの形状を設けた。

仕様

本体寸法:幅70㎜×奥行63㎜×高さ126㎜、シート厚さ:0.2㎜、シート幅:60㎜、シート最長ストローク:6.0m、シート素材:ポリエチレン、本体素材:ABS樹脂、質量:約340g、ネオジム磁石付き ※本仕様はマグネットタイプBRS-606A

どこで購入できるか、
どこで見られるか

機械工具商社
トラスコ中山 オレンジブック.com

審査委員の評価

コンパクトな立ち入り制限用の巻き取りテープである。過去にグッドデザイン賞を受賞している製品の発展型であるが、本製品はテープ長さが長くなった点で着実な改良を施されている。単にテープ長を長くするだけではなく、長くなることで自動巻き取り時の巻き取りスピードが速くなりすぎる問題を遠心ブレーキといった工夫で解決している点が評価できる。ただし新機構の採用によりややスタイリングとしてはシンプルでなくなった印象もあり、今後の改善にも期待したい。

担当審査委員| 小林 昭世   内田 毅彦   内田 まほろ   緒方 壽人   村上 存  

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